岡市 尚士

岡市 尚士

2020.06.17

2005年、実家で弟から味合わされた柔道の強さと、いつまでも変わらない故郷″田の浜″の風景 「プロレス好きのバンドマンが柔術黒帯になるまで/第116話」

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人間というのは凄いもので、どんなに過酷な環境でも適応できる能力を持っています。

俺にとって「いきなりマグロ漁船に乗せられるようなもの」もしくは、それ以上の過酷な環境であった

「U-FILE CAMP火曜昼練習会」(詳細は前回のこちらから)

参加当初は、練習が終わるとトイレへ直行し、壮絶にゲロを吐くのが通例だったのが(トイレに間に合わず神聖な真っ赤なキャンパスにブチまけてしまった事も・・汗)

それが、二ヶ月、三ヶ月と経つにつれ・・

自分でもビックリ、身体が慣れてきまして。弱いながらも何とか練習についていけるようになったのです。

そして何よりも変化したのは精神状態でした。

数ヶ月前は失恋によりしばらく食欲が全然湧かなくて、酒くらいしか飲む気にならなかったメンタリティなんですけど

誤解を恐れずにいうと「リストカット」をしに行くような感覚で、屈強な戦士達にボコられに行って

もう失恋どころじゃないくらいに追い込まれる事を毎週継続すると、いつのまにか心の傷は癒えているんじゃないかな?

と、打ち立てた仮説は、ライブツアーで大阪に行った際、抜け出してこっそり風俗に入っていくところを尾行してきたメンバーに隠し撮りされてて。それを豪快に笑いとばせた事により、仮説の立証が証明されたのではないかなと(笑)

なので失恋でドン底の男性は格闘技道場に行ってボコられることをオススメします。(※今(2020年6月)はまだコロナ禍の真っ只中なので明けたらね)

そして精神状態が回復した俺は、なんだか自分の戦闘力が前より上がったような気がして

もちろん練習会では群を抜いて最弱なんですけど、あの凄すぎるメンバー達に何とか食らいついて練習を完遂できるまでになったので

「一般人相手になら簡単には負けないだろう!」と

格闘技ジムに通いはじめた一般男性なら、一度は思ったことありそうな意識の低い自信が芽生えてきて(笑)

その矛先は実家にて露わになりました。

それはU-FILE練習会に通い出して大体五ヶ月目にあたる

5月のゴールデンウィーク

二年ぶりに田の浜の実家に帰省しまして

同じく連休で帰省していた弟と「スパーリング」をやりました。

実家の仏壇の前で(笑)

2歳下の弟は、俺と違って全くプロレス者にはならなかったんですけど

小学校の頃、一緒に「山田レスリングクラブ」に入り(かなり前の記事こちらで触れてます)

中学校で「柔道部」(U-FILEを紹介してくれた堅太郎と同じ)

高校では堅太郎が、我が宮古商業高校レスリング部に進んできたのに対し

弟はレスリングの道には来ず「宮古高校/柔道部」に入部したという格闘技キャリアの持ち主です。

そんな弟と同じタイミングで実家にいる時、ちょうど「PRIDE GRANDPRIX 2005 開幕戦」が夕方の時間帯で再放送されておりまして

マウリシオ・ショーグンvsランペイジ・ジャクソン戦とか、ヴァンダレイ・シウバvs吉田秀彦戦の再戦とかやった時です。

それを茶の間のテレビで観てましたら弟が言ったんですね「プロレスは好きではないけど、PRIDEとか総合格闘技は好きで、よく観てる」と

しかも「柔道部時代は立ち技より寝技が得意だった」と

俺、恥ずかしながら。この時、はじめて知ったですよ。

え、現代の柔道でも寝技やるの?!って

てっきりコンデコマこと前田光世の時代とか、戦前ぐらいまでかと勝手に思ってたんですよ。柔道に寝技があったのって

七帝柔道の存在も知らなかったし

だから

ほー、それはおもしれえ

じゃあ俺とちょっとやってみるか?

俺、最近また格闘技始めて。田村潔司さん達と練習してんのよ

と仏壇の前で、代々のご先祖様達に見守られながら始まったスパーリングだったんですけど

弟が、つ、強えぇ、、!

もう全然良いポジション取れなくて

え、柔道家って、こんなに寝技強いの、、?!

しかしプロ格闘家や大学生レスラーと練習してるのに、まさか自分の弟にすら勝てないなんて

・・なぜだ?

その原因が今なら分かります。

これは単純に「ガード技術」の差ですね。

一般の人は聞き慣れないでしょうけど、取っ組み合いになってどちらか寝っ転がった、いわゆる「猪木アリ状態」になった場合

下になった人間が、仰向けになって「脚」で上の人間の攻撃を邪魔すること

超ざっくり説明ですけど、これを「ガード」と呼びます。

ブラジリアン柔術の世界では脚の絡み方によってオープンガード、クローズドガード、ハーフガード、さらに細かくスパイダー、ラッソー、デラヒーバ、リバースデラヒーバ、etc、、、

と、脚の絡み方だけでそんなに種類があるの?!ってくらいあるんですけど

また、その反対に。自分が上の視点になった場合

今度はその下から絡んでくる脚を、さばいて、どかして、最終的には抑え込む技術

これを「パスガード」と呼びます。

この「ガード」と「パスガード」の技術を身につけているかどうかで、取っ組み合いに大きな差が出ます。

ちなみにレスリングは、下になったら全力で「うつ伏せ」に向かうため、この概念は存在しません。

弟が柔道時代どんな練習をしていたのかは分かりませんけど。ある日突然、兄に決闘を申し込まれたとしても

それを的確に仕留めれるガード技術とパスガード技術が柔道にはあり、そして弟も確実にそれを習得していたということでしょう。

そんな弟に完封された「取っ組み合いにおける不思議な仕組み」

え、ガードってそれほどまでに重要な技術だったの?!っていうのを俺が知るのは、そっから何年も先の話になります。

そして、この時の帰省では数年ぶりに友人達に会いまして

田の浜のヒデとかトモとか、レスリング部を共にした健太くん横田くんとか

みんなに会うのなんて、それこそバンドやるって上京してから初めてかもぐらいで

みんな人間的には昔EATとかやってた頃のままなんだけど(笑)

それでも今ではそれなりに仕事持って、みんなそろそろ結婚しそうだし

立派だなぁって

俺も早くバンドで売れて、故郷に錦を飾らないとなぁって

そんな、モチベーションを刺激してくれるような地元の仲間達とは対照的に

田の浜の風景だけは、ずっと変わらない昔のままで

実家周辺は、子供の頃は嫌いだった磯くせー香りが2005年も相変わらず充満してて

ひとつになったもあの時と同じままで(笑)

変わったことがあるとしたら数年前に実家を出て行った親父くらいなんですけど

まあ昔からあんまり帰ってこない親父だったのでね

でも田の浜の実家に祖母がいるっていう光景があれば

それはもう俺にとって「故郷」として成立するんですよね。

田の浜で生まれ、田の浜に嫁ぎ、85年間ずっと田の浜で生きてきて

自分のテリトリーよろしく田の浜でいつも忙しなく動いている祖母

孫の俺が、物心ついた時から常にあったその光景は、25歳になって東京から里帰りした今も同じで

故郷って、そんな感じでこれからもずっと変わらないものなんだろうなと

だから、祖母と田の浜の実家で会うのが

まさかこれで最後になるなんて、全く思ってもみませんでしたね。

つづく

次回「2005年、ヒョードルvsミルコを観ながら「俺、このままスターになっちゃうんだろうな」と本気で信じて疑わなかった、めでてぇ青年」←読めます。

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この記事を書いた人

岡市 尚士

岡市 尚士

ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。

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