岡市 尚士

岡市 尚士

2020.06.22

2005年、ヒョードルvsミルコを観ながら「俺、このままスターになっちゃうんだろうな」と本気で信じて疑わなかった、めでてぇ青年 「プロレス好きのバンドマンが柔術黒帯になるまで/第117話」

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当時の世界一決定戦と各メディアで謳われた

「エメリヤーエンコ・ヒョードルvsミルコ・クロコップ戦」が行われた2005年というのは

格闘技ブームと呼ばれた数年間の中で一番盛り上がった年なんじゃないかなと個人的には思っております。

そんな日本列島を熱狂の渦に巻き込んでいる格闘技界に、少しでも関われていること

と、いっても週一回ちょっとやってるだけの端くれ中の端くれですけど

それを誇らしく思い。

特に、上記の世紀の一戦が行われた8月28日なんか朝から高揚感がどうしようもなくて

テレビ中継が始まるまで居ても立っても居られず、練習会の曜日じゃないのに、わざわざU-FILEまで行って、田村さんに挨拶だけしに行って(笑)そのまま自転車で登戸内をソワソワしてましたね。

明らかに不審者のソレですけど、当時のヒョードルvsミルコ戦っていうのは、そんくらいのものだったんじゃないでしょうか。

そんな、俺が格闘技界の端くれ中の端くれとして居られる所以である「U-FILE火曜日昼練習会」様も(通いはじめた1月頃の詳細はこちらから)

この頃にはスッカリ身体も慣れ、カッコつけた言い方だと「ライフワーク」に近い感覚にまで昇華していたと思います。

とりあえず行って、汗を流して帰ってくること自体が目的で。ライブ当日だろうが翌日だろうが必ず行く

ただ、生活のメインテーマがバンドである俺にとっては、このU-FILE練習会で見ている世界こそが全てで

テレビや雑誌のカラーページには取り上げられない、深いところ。たとえば世のアマチュア格闘技事情とか、他にどんな道場が存在してるのかとか、に関しては全くの無知で

アマチュアの大会なんかも、U-FILE練習会のメンバーが出ている「コンバットレスリング」と「PRIDEチャレンジ」くらいは知ってましたけど、それ以外は全く知らないし。特に知ろうともしていなかったので

だから、この2005年時点で格闘技とか柔術とか、すでに始めていたという知り合い沢山いますけど

まさか、のちのち「そっち側の世界の人達」が介入してくる人生になるなんて、これっぽっちも思ってもみませんでした。

そして地元の、岩手県下閉伊郡山田町船越田の浜地区に数年ぶりに帰省し

25歳になった田の浜の仲間や、レスリング部時代の仲間が、日々を一生懸命生きている姿に感銘を受け(前回のこちらから)

「オラも、はやぐスターになって、故郷に錦をかざんねえば」

と心で誓ったのに呼応するかのように

我がバンド/コーチガリーの2005年はスターへの階段を駆け登らんと最高の動き出しを見せた一年になりました。

春先こそ、これまで一緒にリズム隊(ベースとドラム)としてバッテリーを組んでいたドラム/櫻井さんが

今年も通例通りに「留年」して、問題なくバンド継続かと思いきや

ギリギリに大学卒業が電撃決定しちゃって

まさかの脱退!という大アクシデント(?)に見舞われたものの

そこに現れた救世主、、!!

ボストン時代から親交の深いカンパネルラのドラム/エノさんこと榎本隆寿

そのエノさんがコーチガリーに電撃加入!!

前ドラマー櫻井さんの地味だけどマニアにはたまらない昭和レスラーみたいな感じも、俺は大好きでしたけど

新しく合流したエノさんは

例えるなら馳浩のようなソレでした。

馳浩は″集団″を光らせる天才です。

とりあえず6人タッグに馳浩が居るか居ないかで試合の熱が違ってきますし

タッグプレイヤーとしての武藤敬司は蝶野正洋と組んでる頃より、馳浩と組んでいた方が確実に輝いていたし

BATTも馳浩が加入してくれなかったら、そこまで我々の印象にも残っていなかったかもしれない(笑)

ピンチの時に、元気一杯リングに現れて裏投げで敵陣を次々と蹴散らしてくれる

そんな馳浩のような、集団を光らせる才能の持ち主であるエノさんが加入したあとの我々コーチガリーはさらに勢いを増し

より「ライブ映え」する方向性に、メンバー全員意識が向いていったと思います。

ドラムスネア頭打ちだけとか、ケンちゃんのギターリフだけのイントロとか、長めに尺を取れそうな箇所では、とにかく煽る!ステージから降りて行ったりしても良いし

ボストン時代からやってた「サタデーナイトフィーバー」の大サビで、エノさんがドラムセットから、バズーカタイプの巨大クラッカーをブッ放すのを定番化したり

MCも、ケンちゃん以外の三人はすげーよく喋ったし

もちろん演奏は真面目にやりますけど、とにかく外せるハメは取りこぼしなく外しておけ!と

そんなエンタメ路線の王道とも呼ぶべきスタイルは、どこのイベントに出ても必ず盛り上がるし

そして前にも増してチヤホヤが右肩上がりなので

正直「俺、このままスターになっちゃうんだろうな」と本気で信じて疑いませんでしたね(笑)

そんな状態の時に、撮られたアーティスト写真が以下の通りです。↓↓

そして世間へのアピールも兼ね、それまで「魔法のiらんど」の暗いブラウザに、文章のみで構成されていた地味なホームページの日記を廃止!

時代の流れに乗ってコーチガリー全員、ライブドアの個人ブログを開設!

俺のは今でも見れます→「タカシしっかりしなさい 〜岡市尚士の七日間戦争〜」

アニメ「ツヨシしっかりしなさい」と映画「ぼくらの七日間戦争」からインスパイアされたんですけど、どや?このセンス。とでも言いたげな、あざといタイトルを名付けたブログなんですけど

2005年7月にスタートしてから、バンドのモチベーションが急降下した2007年9月までほぼ毎日更新してますので、お暇な方は是非!とは言いません。

マジで時間の無駄なので読まなくて良いです。

そしてバンドという枠を超え

この頃、頻繁に連んでいたサキノハカドラム/トモさんと二人で「多摩川護岸工事」というユニットを組み

「芝居」だけのイベントをやった事もありました。全くのド素人なのに脚本や構成もすべて自分らで考えて

これで堂々と、金を取ってやってたのが恐ろしい(笑)しかもアンコール公演までやりましたからね。

そして2005年は私生活も充実

前年、クライアント宿河原という呪われた物件(笑)から引っ越しまして

このシリーズではお馴染みカズ君と、バンドメンバーのケンゾウと、3DKタイプのファミリー用物件で、三人暮らしを始めたんですけど

もし一度だけタイムマシンを使えるとしたら当時に戻って、もっと悪い事がしたい(笑)

、、と今回は、2005年の良かった思い出だけをツラツラ書き綴るだけの回になってしまいましたけど

闇堕ちへの壮大な前フリなので、ご了承ください(笑)

そして次回、我々コーチガリーには更なるスターダム案件が舞い込みます。

なんとアルバムの全国発売が決定しました。

つづく

次回「全国CDデビューし、同い年の有名人である小池栄子/広末涼子/妻夫木聡/岡田准一/優香らと肩を並べるという夢を見たとしても、決しておかしくはないくらい2005年のコーチガリーには風が吹いていた」←読めます。

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この記事を書いた人

岡市 尚士

岡市 尚士

ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。

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