岡市 尚士

岡市 尚士

2020.05.10

″2003年の一億円トーナメント記者会見″こと『第一回 恋の日本シリーズ』と、登戸のルーテーズ 「プロレス好きのバンドマンが柔術黒帯になるまで/第105話」

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昨晩、盟友である草柔会岩手(盛岡ブラジリアン柔術アカデミー)/阿部宏司代表に招かれインスタライブなるものに出させていただいたんですけど

皆様から寄せられたコメントで「ゆでたまごみたい」と容姿についてのご指摘をもらった瞬間、なんだか急にパンツを脱いでるような気分になってしまい。

それが仲々まんざらではなかった俺です。

そうです。アタスがゆでたまごです。

阿部さんありがとう!!

ということで今日もさくさく進みますかね。

前回は「格闘技に対して上から目線で物申してる恥ずかしい素人」を紹介させていただいたんですけど、今日はバンド話中心でいきますよ。

早いところ、失恋でドン底に堕ちてバンドじゃどうしようもなくなって格闘技に救いの手を伸ばした2004年まで、なる早で辿り着きたいんでね。

さっさと2003年を片付けたいと思います。

では本日は、日本の音楽界でいうとオレンジレンジが「上海ハニー」でスマッシュヒットを飛ばしてたあたりを責めていきますね。

2003年の夏〜秋頃

まず、この画像をご覧いただきたい。

新生コーチガリーとして初の企画イベント

「第一回  恋の日本シリーズ」のフライヤーです。

ふざけたイベントタイトルよりも、このフライヤーを何故か柔術仲間である上屋敷さんが持っていて、17年後の今もキレイな状態で保管していたことの方にビックリなんですけど(笑)

新生コーチガリーとして世間にはじめて登場したあとの楽屋で、思わずデビュー戦の北尾光司が脳裏をよぎってしまった初ライブから

そんな「恋の日本シリーズ」まで半年も経っていないんですよ。

(ちなみに、このワクワク感あふれるイベントタイトルは、たしかギター/ケンちゃんの案だったような…)

そして当たり前の話ですけどイベントってお金がかかるんですね。バンド仕切りであれば赤字は全部そのバンドが負担するのが一般的で

なので収益が見込めるくらいのバンドになって、さあ企画イベントやろうか!となるのが普通なんですけど

じゃあ我々コーチガリーはスタートから半年も経っていないけど

早くも利益が出るようなバンドになったの??

というと、サッパリなんです(笑)

それだと、せっかくの初企画が赤字に終わるかもしれないじゃない。

でも、いいんです。

これは「盛り上がってる感」を出すための、イメージへの先行投資でもありますから。

かつてUインターは…

資金が全くないのに「一億円トーナメント」なる構想をぶちあげ

記者会見で″一億円の束″を積み重ねてアピールしたことがありました。

実際、あの一億円は記者会見のためだけに多方面から借りてきて、会見後その日のうちに″返却″したと云われています。

結局、一億円トーナメントは実現しませんでしたけど世間に対して大きなインパクトだけは確実に残しました。

方法論としてはそれと同じです(笑)

「第一回 恋の日本シリーズ」=「2003年の一億円トーナメント記者会見」という(笑)

そして実際に。シーンっていうか界隈は、このあと徐々に盛り上がりを見せます。

このイベントに出てくれた

・カンパネラ
・パウンチホイール
・ケシン

・freezer noize

の他にも

・鶴
・サキノハカ

・バックマーカー

それ以外にも、ボストン時代にはほとんど絡みがなかったバンド達とよく共演するようになり

数年後には一緒にツアー回ったり、お互いのイベントに何回も出るようになったりと、みんなそれなりにライブハウスを満員にできるバンドに成長していきます。

なので「恋の日本シリーズ」は、そんな界隈の未来への先行投資として一役買えたんじゃないかなと

そのことから「Uインターの一億円トーナメントの記者会見」って、間違いなくプロレス界が後世へ残した、成功へのモデルケースのひとつだったよな、と強く思うわけです。

そして、「恋の日本シリーズ」のフライヤーの画像の中に

当時、なんとか世間にコーチガリーを知ってもらうために必死だったがゆえの″手数の多さ″を象徴するエピソードを発見しました。

この「MC:SADA」って

ウチの近所に住んでた「普通のお爺さん」なんですよ(笑)

佐田さんっていう当時70代半ばくらいの

企画段階で、イベントの進行役が欲しいよね、という話になった時「バンド仲間とか関係者じゃ面白くないから、普通のお爺さんとか良いんじゃない?!」ってなりまして

そこで俺が声をかけたのが、たまたまウチの近所を散歩していた佐田さん(笑)

それもね、一億円トーナメント開催のUインターが最高顧問として招聘していた″プロレスの鉄人″こと「ルー・テーズ」をどことなく彷彿とさせる風貌のお爺さんで(笑)

最初は丁重にお断りされたんですけど。連日しつこく家に押し掛けて、強引に口説き落としたんです。

(ちなみにフライヤーにMCとして一緒に記載されてる「&YUTA」とは12月8日でベースを弾いていたユウタ君。佐田さんのアシスタントとして頑張ってもらいました。)

そんな登戸のルーテーズこと佐田さん。もし、ご健在であれば今頃90歳くらいですかね。

イベントのあとご自宅までご挨拶しに行って、結局それっきりになっちゃったんですけど。

今思えば、数年後に我々はアルバムを出すんですけど

そこで佐田さんをジャケットに起用して「ユニコーン/服部」のオマージュとか出来たなぁ(でも、そんな話とか出たよね…笑?)

とか、ね。そんなアレコレを、

柔術仲間/上屋敷さんから送ってもらった「第一回 恋の日本シリーズ」のフライヤー画像を見て、しみじみと思うのでありました。

では最後に、この時期に書いたブログで、それなりにツッコミ所があった3作品を紹介して終わりにしたいと思います。

「書くぞー」

トランクスを3年間も履き続けてる、この姿勢は今も大して変わっていないという悲しさ・・

「僕とドラム」

「日本がロックを勘違いしてた頃のロッカー」と言ってますけど、日本がロックを勘違いしてた時代なんか、ありませんからね?!

おそらく「80年代前半の浜田省吾、佐野元春、尾崎豊あたりから影響を受けたけど、あんまりカッコ良くなかった地元の社会人バンド」を観た記憶からそんな事を言ってるんでしょうけど

あれは真似した人達が勘違いしていたように見えたのであって。当時のアーティスト本人達はめちゃくちゃカッコいいですよ!

ていうか、この頃は80年代前半の邦楽なんか大して聴いたこともないんです。

「知らないという事を知らない」無知がゆえの強気な発言の代表的な例ですね。

「多摩川」

不法投棄をしれっと告白・・

ということで、この続きは明日か明後日!

また生きてたら書くぞ!

つづく

次回「コーチガリーと戦争」←読めます。

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この記事を書いた人

岡市 尚士

岡市 尚士

ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。

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