岡市 尚士
プロレス好きのバンドマンが柔術黒帯になるまで 第13話「新しい息吹!新日本プロレス」
勘違いを起こしてしまい、観るつもりなんてなかった「全日本プロレス中継」を偶然、観るにいたったわけなんですが(前記事参照)
内心まんざらでもありませんでした。
数年ぶりに、そしてレスリング会員となった観点から改めて観るプロレスは、幼少期に目撃した野蛮なものではなく妙な魅力が溢れ出ているように感じて
これを誰かに話したいんだけど、プロレス好きの親父にそれを言うにはまだ気恥ずかしさがあり
誰か一人ワンクッション挟みたかったので隣人であり同じくレスリングを始めたカズに打ち明けました。
話してる時に妙にドキドキしたのは、好きな人が出来た時まずは親友に話すことによって自らを鼓舞してるあの気持ちに似通ってるかもしれませんが何とそのカズも以前からプロレスを観ているらしく!
「水曜のも面白い」という言葉足らずな返答が返ってきました。
す、水曜の!?
祖母の部屋に積んである古新聞のストックから以前の水曜日分の新聞を漁るとテレビ欄
深夜枠に「ワールドプロレス」という番組を発見!!
次の水曜日、朝からソワソワ
空白の一日を過ごし
深夜に目覚ましをセットし早めに就寝も全く眠れず。ぇぇえええいぃっ!ならば起きてしまえ!
そんな興奮状態で対面したワールドプロレスリング
ドッドーン!と始まるオープニングテーマ曲「ザ・スコアー」のシンセサイザーが大フューチャーされた曲調が
セルリアンブルーのリングと相まって、より近未来的な印象を受けます。
新しい何かが始まる予感
テロップ越しのリングに映るのは「空手着」らしきものを着た二人
オープニングマッチは青柳政司vs松永光弘
あのぉこれって、きっと高等なギャグだと思うんです
これから新日本プロレスで生活が埋め尽くされようとしている人間の、初めて観た新日の試合が
部外者である愛知の空手道場の、師弟同士による遺恨清算マッチだという…
もちろんお二方とも偉大なプロレスラーとして以降も大活躍するんですけど
でも、これは…素人の子供には敷居が高すぎます!
そんな香ばしい試合に新日童貞を捧げ
続くタッグマッチでは、かつて全日本プロレス中継で見た記憶のある長州力が登場!
なるほど、こっちの方に移籍してたんですね。どおりで先日観た全日には居なかったわけだ
パートナーは親父の話から名前だけは知ってた伝説の藤波辰爾
実況の辻アナウンサーからやたら「ドラゴン!」と連呼されているが一体これのどこがドラゴンなのだろう?と思うほど初めて見た藤波辰爾からはオジサン然とした印象を受けました。たしかに名前に辰の字は入ってはいますけど
でもだからこそとても好感が持てました。
この世代の鶴田/藤波/長州/天龍の4人は頭文字を取って「鶴藤長天」(“かくとうちょうてん”と読む)とも呼ばれているんですが
「憎たらしい鶴田」「いつもツンケンしてる長州」「エグい天龍」は子供の頃にはあんまり好きになれず
一番最後に見た「力持ちの優しいオジサン藤波」には、なんだか頑張ってほしい!って感情が湧いてきました。もしも若い時の、まだ贅肉の少ないハイブリッドボディだったジュニアヘビー級時代にリアルタイムで見てたら大ファンだっただろうな。
結局このタッグマッチは、藤波が獲って終わったんですけど、これまで想像上の存在でしかなかった伝説のドラゴン藤波の姿をようやく見れたので溜飲を下げました。しかもこの時はIWGPヘビー級王者だったし
でも新日本プロレスは
こんなもんじゃありませんでした。
セルリアンブルーのリングに強烈な4色の異彩が放射されました。
メイン「武藤敬司、蝶野正洋vs馳浩、佐々木健介」
こんなのお膳立てされて好きにならない人がいるんですか、という顔ぶれで
特にこの頃の武藤と馳はレーザービームが人間のカタチに変わったような凄まじい光を放射しており
とにかくまぶしかった。
当時に近い時期の
佐々木健介と馳浩
そしてやけに胸が熱いなと思ったら俺のハートに矢が刺さってました。
矢にはライオンマークが刻印されており、ライオンをぐるっと囲むように“KING OF SPORTS”の文字が
1989年参議院議員になったアントニオ猪木に代わり
この矢を譲り受けた社長・坂口征二/現場監督・長州力体制の新日本プロレスは
こうやって全国各地に、射抜き続け
地道に上客を増やしていき90年代の新日本プロレスは隆盛を極めたのでしょう。
以前の記事でも「人は生まれる時代を選べない」と書きましたが新日本プロレスが黄金期と呼ばれた90年代のこの序盤の段階から参加出来たというのはこの時代に生まれて良かったと思う事象の一つです。
ワールドプロレスリングは神回続きでした。次週予告は「ザ・グレート・ムタ、TNT vs馳浩、佐々木健介」
つづく
次回「ムーンサルトプレス」
※ちなみに今回、新日テレビ初観戦したこの興行のデータベースがWEB上に載っておりました。すごい時代になったもんですねー
1991年7月4日(木)「‘91サマーストラグル」福岡国際センター大会 試合結果
試合開始18時40分~試合終了21時53分 観衆8,200人=超満員 ※テレビ収録
▼①15分1本勝負 ○山本広吉(天山広吉)(5分33秒 逆エビ固め)×西村修
▼②20分1本勝負 ○小原道由(12分5秒 逆片エビ固め)×金本浩二
▼③30分1本勝負 ○越中詩郎 星野勘太郎 ブラックキャット(11分35秒 ヒップアタック連打→片エビ固め)木戸修 小林邦昭 ×三沢威
▼④30分1本勝負 ○ブラッド・レイガンズ バッドニュース・アレン(10分25秒 横回転首固め)マサ斎藤 ×木村健吾
▼⑤45分1本勝負 栗栖正伸 ○キム・ドク(10分18秒 凶器突き→体固め)×スーパー・ストロング・マシン ヒロ斉藤
▼⑥時間無制限1本勝負 ○松永光弘(7分28秒 腕固め→レフェリーストップ勝ち)×青柳政司
※誠心会館・下剋上対決。松永光弘はこれが新日本プロレス初試合。
▼⑦マスカラ・コントラ・マスカラ敗者覆面はぎマッチ=60分1本勝負 ○獣神サンダーライガー(16分22秒 雪崩式DDT→体固め)×ペガサス・キッド
※ペガサス・キッドの正体はクリス・ベノワだった。
▼⑧60分1本勝負 ○藤波辰爾 長州力(7分46秒 前方回転エビ固め)アックス・デモリッション ×カナディアン・ジャイアント
※長州力が後頭部にラリアット→藤波辰爾がダイブして前方回転エビ固め
▼⑨60分1本勝負 ○スコット・ノートン(11分13秒 パワースラム→片エビ固め)×橋本真也
▼⑩60分1本勝負 ○武藤敬司 蝶野正洋(31分5秒 ムーンサルトプレス→体固め)×馳浩 佐々木健介
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この記事を書いた人
岡市 尚士
ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。
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