岡市 尚士

岡市 尚士

2019.11.25

言いつけ通り引退までレスリング部をやった。残ったものは一体なんだったのか? 「プロレス好きのバンドマンが柔術黒帯になるまで/第79話」

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この道場の横、平然とスルーしちゃっていいんすか?!

通り過ぎようとした、その時・・!星先輩とか巣内先生とか出てきたりしない?

県民大会から数日間、、

漫画みたいなゴッドアングルで獲得した、この引退は果たして現実の話なのか

半信半疑で過ごしてみましたが

せいぜい、チョンコこと佐々木治彦先生が(減量苦の健太君を見ず知らずの鍼治療院に連れて行ったことでお馴染みの)

道場からわざわざ出てきて「おーい岡市〜、何やってんだー。練習だよ〜」と、かましてくるぐらいで。(心臓に悪すぎるよ笑!)

「引退したらレスリングに関わらなくても良い」という都市伝説は

どうやら本当のようでした。

10歳から18歳までの脱走期間も含む約8年間。

俺の精神と肉体を支配していた強力な磁場がピタッと止まった。

そして自由になった今、何を思うか。

昭和スポ根アニメみたいな蜜月関係の日々は

俺をひとつ上の男にさせてくれたか?

答えはNO

残ったのは

もう二度と格闘技なんかやんねえぞ!!という強い気持ち。

これからは「観る専門」になろう。有名人でいうなら関根勤、浅草キッド、大槻ケンヂとか、ああいうポジションで。

格闘技なんか ″やるもの″じゃねえ ″観るもの″だ!と強く思いましたね。

しかし皮肉な事に、この1998年を含む′90年代後半というのは

「格闘技は ″観るもの″から ″やるもの″へ」のまさに黎明期で

また佐藤ルミナ選手、桜井速人選手、宇野薫選手ら修斗の選手達がファッション雑誌など一般の目につきやすいメディアに登場しはじめたり

数年後のK-1/PRIDEバブルに向け、格闘技にメチャクチャ追い風が吹いていた。

そんな希望の時代に

俺は格闘技の両翼の一切合切を付け根から捥ぎ取られました。

そして私生活においても

引退してから卒業するまでの8ヶ月間くらいが生きてきた中で一番調子に乗ってたと思います。

「レスリングをやっていた」というのは、時としてマウンティング効果を発揮し

「減量地獄を2.5回乗り越えた」というのを免罪符に大体の事は許されるだろうと好き放題生活した。

そんなマイナス効果しかないならレスリングなんかやらなきゃ良かったじゃん!!

そうなんです!

やらなきゃ良かったんです。

じゃあ、あの昭和スポ根アニメみたいな蜜月関係の日々って何のため?

高校レスリングって一体何のためにあるの?!

答えはシンプル

レスリングをやりたい人のためにある。

当時の高校レスリング界は令和の現在に比べ、確かに厳しい側面もあったでしょう。

しかし上野先生はじめ先生方や先輩方の御指導は何ひとつ間違ってなかったと思います。

そしてまた、レスリングの厳しさに面食らったり、嫌気が差したりして、辞めていった清水君、マサシ、下河原、ミナコーだって

何ひとつ間違ってなかった。

一番おかしかったのは。

他にやりたい事あるのに

忖度しながら嫌々レスリングをやっていた

俺自身だったんじゃないかなって。

このシリーズを書き始めてから、そう思うようになりハッとさせられました。

愛のムチに対して「お、おす!もっとお願いします。おす」と演技するなんてハッキリ言って先生達に対してとても失礼。

だからあん時スパッと辞めてれば良かったんですよ。

でも、なまじっか子供の頃からやってるから、自分自身でつくった呪縛があって。それに勝手に縛られていた。

もしかしたら、そんな呪縛に縛られている子、親、コーチ陣って、パワハラが淘汰されてきた令和現在においても意外と多いんじゃないですかね。

三流に何が分かる!って思われるかもしれませんけど。

レスリング、格闘技、他スポーツに限らず何か物事を「絶対にやらなきゃいけない人間」なんて、この日本においては一般人であれば存在しないと思うんですよ。

好きならやればいい。ただそれだけで。

別に手前がやめて死ぬほど困る人なんかこの世に居ませんから。

そしてエリートでもクズはクズだし。何もやってなくても素晴らしい人はたくさんいる。

俺なんかレスリングやってようが、やってなかろうがクズだったわけで。

次回からはそんな元レスリング部員のクズが、いかにして上京してバンドマンになり、いかにして都落ちして。ズタボロになりかけたところを救ってくれたのが、まさかの格闘技だった。みたいな美談に仕上げていければなと思っておりますので。

これからもひとつ自己顕示欲と小遣い稼ぎのためにどうぞよろしくお願いします。

そんな元レスリング部員のクズである俺が引退してから

バンドはもちろんとして、まず着手したのは

ナンパでした。

きっと愛に飢えていました。

つづく

次回「ホットドッグ・プレスを捨てよ、町へ出よう」←読めます。

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この記事を書いた人

岡市 尚士

岡市 尚士

ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。

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