岡市 尚士

岡市 尚士

2019.06.25

プロレス好きのバンドマンが柔術黒帯になるまで 第41話「キムタクと薄れゆく意識の中で」

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子供の頃から得意だと思ってた減量に初めて苦しんでいました。

5キロの壁

レスリングに階級があるのはキッズも同じで。2キロぐらいの体重調整なら小学生の頃からやってましたし。昨年、中3で初出場した全国中学生選手権では5キロ減らしましたけどそんなに苦ではなかった。

これは個人的な所感ですけど2キロ前後の増減なら発汗とか排尿とか日々の生活であり得る可動域だと思いますし。5キロなら走ったりして多めに汗かいて食事少し我慢すればお目にかかれる数値だと思ってます。もちろん基礎代謝や体型によって個人差はありますけど。

要はその″瞬間最大風速″を計量までに合わせればさえ良いだけで。ずっとその体重をキープする必要はないわけですから。カラダには良くはないだろうけど計量が試合前日の競技だからこそ出来る、少しムチャな体重調整方法です。

それが。あ、しんどいな。と感じる始める領域も人それぞれなんですけど俺はそれが大体5キロを超えた辺りなんだな。

というのを表すバロメーターとして、ロンバケで婚約者に失踪された山口智子が彼の家に押しかけてきたんだけど彼は居らず。同居人/キムタクが困り顔をしている。という冒頭の印象しかなくて、どういう経緯で恋仲になったのかプッツリ記憶が途絶えてる。

っていう思い出がまさにその5キロの壁を物語っています。

四月から始まった月9ドラマ″ロンバケ″こと「ロングバケーション」には期待していました。

当時は毎クールごとに何かしらのドラマは観ていて。前々クールは「未成年」前クールは「白線流し」ばっちり観ました。

今クールはロンバケで決まり。

ちょうど来月ゴールデンウィークに横浜文化体育館で行われるJOCことジュニアオリンピックカップに入学早々、一年生だけどキャリアのあるユズルと俺の二人だけ出場が決まったばかりで。

キムタクに少し年上の山口智子をぶつけてくるという神キャスティングのロンバケはそんな体重調整のちょっとした息抜きになればなと。

しかし想定外の出来事が。

ある夜、自宅近くの自販機に缶コーヒー買いに行こうと外に出たら

山田高校に入学した田の浜の同級生何人かが歩いてるのを目撃して「おおおお久しぶり!」って駆け寄ったんですけど。

一瞬、俺だって気付かれなくて

「なんだ、おがいっつぁんか!別人がど思ったー!・・・それにしても、すんげーガタイが良ぐなったーねー!」

っていうみんなのリアクションで自分のカラダ付きが変わってきたのを初めて知ったんですけど。

でもまさか体重がこんなに増えてるなんて。

出場予定の48キロ級は中学の頃から出続けていた階級だったんですけど。それまで52〜53キロ程度だったのに久々に乗った体重計の針は55〜56キロあたりでプルプルしていました。

今まで5キロ程度の調整で済んでたのが7〜8キロ。

未知の領域。

さあ、どうやって落とすのか。

答えは簡単です。自らを衰弱に追い込んで落とすのです。

サウナスーツ着込んで練習すれば一回の練習で3〜4キロ落ちます。それ以外はメシも水も極力摂らない。

これを繰り返すと体重は簡単に落ちます。ただし5キロまでは。

5キロ以降が停滞して仲々落ちなかった。

この停滞期がロンバケ2話、3話あたりと同じタイムラインで。

♫まわれまーわれメリーゴーラウンド

なんて耳に入る余裕なんてない。

自分自身の目がまわってしまってLA LA LA LOVE SONGどころじゃない。

ヘタしたら命の危険さえある減量方法なんですけど。

当時はこんな感じで体重を落としてた高校生レスラーは多かったんじゃないですかね。

本来なら脂肪だけ極限まで削ぎ落としてハイブリッドボディを造りきったあと。一瞬だけ水抜きして体重を合わせるっていうのが理想なんでしょうけど。

現代みたいに運動中の水分補給が推奨されていて。あらかたの体脂肪率まで測れるTANITAの体重計とか、サラダチキンみたいな腹持ちのいい低脂肪食が手軽に手に入って。SNSとかで意識高い系を保っていられる事が可能な。

そんな時代じゃなかったんで。

平成っつったって意識は昭和。

部活中に水飲んでブン殴られたとしても文句は言えない。

トイレに行った時、手洗い用の蛇口でちょびっとだけ飲むのが精一杯。

そして衰弱に衰弱を重ねてようやく落ちた7キロ弱。

薄れゆく意識のまま朦朧としながら乗り込んだマイクロバス。

ほぼ全員が減量中の宮古商業レスリング部御一行様は深夜高速で搬送されます。

空調の悪い淀んだ車内。約10時間の暗闇をじっと耐えて。

やってまいりました花の都・大東京。

昨年の修学旅行。赤耳付きのリーバイス501を求めて古着屋巡りを楽しんだココロ踊る東京の風景がどこにもありません。

一滴の水すら舐めたいゾンビのような我々はやたら暑い五月の東京に体力を奪われながら

普通のホテルとは毛色の違った宿泊施設に荷物を置いて

すぐに向かったのは都内のどっかにあるダダっ広い公園。

部員のほとんどが減量しており。計量前日の体重調整でランニングをするために連れてこられたんですが。

すでに体重が落ち切っている俺も空気を読んでみんなと一緒に走りました。

でも歩くのもやっとの状態なもんですから。すぐに群れから離れて迷子になっちゃったんですね。

つうか、ここ公園っていうか森だろ!

ってぐらい広大すぎる森林の中を途方に暮れながらダラダラ歩きました。

そんな森みたいなところでも人はチラホラいて。

それこそロンバケに出てきそうな若者達

ハイソなオジさまオバさま達が

そこらじゅうで犬散歩してたり、芝生に寝そべってたり、バドミントンしてたり

この人たちの人生と、俺の人生。変わってくんねーかなって

どうやったらこの人たちみたいな人生が送れんのかなって

いっそこのまま迷子のまま行方不明になってもいいや

って思ってたら

俺を探しにきた健太君と会いました。

10数年後。上野先生が引率する山田レスリングクラブのちびっこ達が試合のため上京してきた際、応援に行ったんですけど

ああっ!ここだ!あの時、俺らが泊まった宿泊施設ってここだ!

国立オリンピック記念青少年総合センター

小田急線・参宮橋駅から徒歩7分の。

上野先生御用達。というかレスリング関係者に広く利用されてるんですね。試合会場としても使われてますし。

んで、あの時の俺が迷子になったのが

裏手にある代々木公園ね!

なるほど。たしかに森っぽいし迷子にもなり得る広さだ。

実際ランニングしてるちびっこレスラー達もチラホラ見かけましたし。

あん時の俺らと同じだわーって。

この時に限らず、都内のいたるところで部活かなんかでランニングしてる集団がいますでしょ。

よく行く光ヶ丘公園でも、次男を連れて散歩している横をたまに通るんですよねランニングの集団が。

その群れからだいぶ遅れて「この世の終わり」みたいな顔した少年が、次男と俺の横を走り抜けていくたびに

「ロンバケ側に来れる日は必ず訪れるぞ!がんばれ!」って心からエール送ってます。

つづく

次回「田の浜に帰りたい」


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この記事を書いた人

岡市 尚士

岡市 尚士

ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。

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