「お母さんジャッキーチェン好き」(前記事参照)

母親の一言とジャッキーの笑顔が幸せだった心優しい6歳の男の子は、その数年後

1週間レンタルで借りてきたジャッキーチェン「奇蹟/ミラクル」を、1泊だけで勝手にビデオ屋に返却してきたお母さんに「くそっ!ぶっ殺すぞ!」と憤慨するくらい立派なジャッキーチェン好きに成長します。

母親に暴言を吐いてまで魅了されたジャッキーチェンはじめ80年代は多ジャンルが栄華を誇った時代ですが

その反面、言い方は良くないですけど多くの情報弱者を生み出した時代であったとも言えると思います。

地域や環境によって浴びられるカルチャーの量に明らかな格差がありました。

ジャッキーにおいても彼の主戦場って本来はテレビではなく映画館なんですよね。

でも当時、岩手県で映画館っていうと盛岡にしかないわけなんですが

盛岡まで行くのに車で3時間

3時間ですよ?!行けます?保育園の子供が車で3時間もかかる盛岡まで。無理でしょ!

同じ岩手なのに遠すぎるなぁ。盛岡なんて大人にならないと行けないかなぁって

だから、いつも怒ってました!

CMで「霊幻道士2」だの「サンダーアーム/龍兄虎弟」だの魅力的な映画の情報だけは流れてくるわけですよ。

純真な6歳の心を煽動するだけして刺激しまくっておいて。でも車で3時間ですから!

親に頼んでも絶望的に受け付けてくれないし

同じ岩手県なのに!バカにしやがって!

だから、その後の人生で子供のころ生活圏内に映画館があったという種族にも出会うんですけど、この人達が羨ましくて仕方なかった。

そんな環境下において心強い味方だったのは山田町内にあるレンタルビデオ業も兼ねた電器屋さん

「ササキデンキ」

なんと車でたった15分!

だから当時の俺らにしたら映画って=レンタルビデオなんですよね。

でも毎日は行けないし一気に何本も借りれないから、立ち寄れた際には何本も裏表紙まで舐めるように吟味して想像して次回以降に借りたいリストを順立てて

だからササキデンキ行ける!ってなったらイェーイ!ですよ。大イベント。聖地でした。

なので普段はテレビに頼るしかないんですけど、でも長男である俺は、兄姉がいる友達と違って、各メディア情報なんてものは自らで切り拓いていくしかない。

毎日、新聞のテレビ番組欄の隅々まで、心に刺さりそうなワードを探して細かくチェックしてました。

でもこのテレビも憤慨の元凶になり得ることがあって

当時、岩手県の民放は「TBS」と「日本テレビ」の2局しかなかった。

「フジテレビ」とか「テレビ朝日」がないんです。

これにより、どんな弊害があるかというと

  • ドラゴンボールが2週遅れ。夕方に放送
  • 笑っていいともが平日夕方に放送
  • オレたちひょうきん族が土曜夕方に放送
  • アニメがコロコロ、ジャンプなどでお知らせされてる放送日時に放送されない
  • 視聴者プレゼント応募の締切日がとっくに過ぎている
  • 番組からのお知らせ「一部地域をのぞく」の「一部地域」がまさに俺たち

番組が遅れて放送されるのはまだ百歩譲って許せるとしてもこの応募の締切日がとっくに過ぎている一部地域をのぞくにはひどく傷ついた。

同じ日本人なのに。なんか蔑ろにされてるっていうか差別されてる感じに腹わたが煮えくり返ってました。

こういうのを親たちに「何で?!」って

「お前らは噛みつかないのか?!今しかないぞ俺たちがやるのは!」って提起したって「田舎だから仕方ない」という虚しい回答しか返ってこず。

革命戦士の嘆きは田の浜の空に消える日々でして

こんな日常を送るたびに

それまで「おかあさんといっしょ」のキャラクターの中なら断然「ぽろり」一択だった優しい心に暗黒面が、少しづつ宿るようになり

「田舎バカにしやがって!何が都会だ!」という一方的なヒガミから生じた「都会」という仮想敵を持ってしまったことにより

それまでは嫌いだった田の浜の風土に対して連帯感のようなものが芽生え始め…

次第にまあ良くも悪くも田の浜らしい人間に成長していくわけです。

ところが逆風ばかりではありませんでした。

小学校に入学した1987年

春の追い風が吹き荒れます。

敬愛するジャッキーチェン幼少期からの兄貴分としてもお馴染みの名俳優サモ・ハン・キンポー

そんなサモハンが密かに着火していた導火線が

日本で大爆発したのです。

つづく

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この記事を書いた人

岡市 尚士

岡市 尚士

ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。

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