岡市 尚士

岡市 尚士

2019.02.19

プロレス好きのバンドマンが柔術黒帯になるまで 第5話「ジャッキーチェン」

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大人達がこぞって土曜19時の全日本プロレス中継に舌鼓を打っていた1986年/昭和61年(前記事)

世界アニメ史に永久に語り継がれるであろう作品のテレビ放送が始まった。

 

「ドラゴンボール」

 

おそらく全国の子供達が思った事と同じ事を6歳の俺は思った。

 

悟空・・

カッコいい・・!

 

ジャンボ鶴田では響かなかった何かが響いてしまった。

「強くなりたい」

それまでひ弱一辺倒だった6歳は孫悟空に「気」を与えられた。でもどうやったら強くなれるのか解らないので、とりあえずドラゴンボールを見終えると目を閉じ坐禅を組んで「自分を高めて」いた。どうしようもない。

初期ドラゴンボールのカンフーテイストにも強く惹かれたし。そして悟空が訛ってるところにも共感した(笑)この頃にアンテナの初期設定が成されたのか、以降「強さ」と「カンフー」に過剰に反応するようになる。

そんな俺が素通りするはずはなかった。

 

ある夜、金曜ロードショーで観た中国人に釘付けになる。

現実世界に悟空みたいな男がいる・・!

 

それを一緒に観てた母親が言った。

「お母さんジャッキーチェン好き」

 

母親は父親と違って特定の対象に対して熱をあげる事もなければ、流行にも疎い。しかもこの頃は6歳、4歳、3歳の三兄弟妹の子育てで大変だったはずだ。

そんな母親から好意の言葉が出てくるあたり当時いかにジャッキーチェンが日本に浸透しテレビに出ていたかを計り知る事ができる。金曜ロードショーでしょっちゅうジャッキー映画が観れた。

80年代はそんな華の時代だった。

 

しかし↑↑これは俺の勝手な思い込みだった事がこの記事を書いてる最中に判明した。

 

こんなものを発見した。

全国ネットのロードショーとしてこれまで放送された全てのリストが閲覧できる。

日本テレビ(1972年~。曜日を変え現在は金曜ロードSHOW!として放送中)

TBS(1969年~1993年。曜日を変え最後は水曜ロードショーとして放送)

 

さすが現代というか。これを作成した特異な方に感謝である。

そしてこのデータベースを観て愕然とした。

 

俺は勘違いをしていた・・。

 

確かにジャッキーチェンは日本で人気者になった。しかしテレビでのフィーバーは80年代の前半にはピークを迎えていた。1983年。TBSは一年間で6本もジャッキー映画を放送している。母親は3人目の子供がお腹の中にいたとはいえこの現象を目撃したのだろう。

そんな母親と一緒に観た86年から89年までのあいだ。日本テレビとTBSのロードショーで放送されたジャッキー映画は4年間で二局あわせてたった11本。

しょっちゅう放送してたとは言い難い。

 

どうやら俺は33年もの長きに渡って勘違いしていた。

その要因を考えたらひとつのキーワードにぶつかった。

 

「金曜夜の幻想」

 

昭和を生きた世代なら誰でも知ってるオープニング。

 

 

哀愁過ぎるにもほどがあるメロディー。夕陽に包まれた海辺で黄昏る男。

 

 

濃過ぎるCM

バブルスターのCM(左から梅宮辰夫、松方弘樹、山城新伍、北大路欣也、千葉真一)全員仁義なき戦いシリーズ出演者。

 

 

ジャッキーの事を思い出すとどうしてもこの時代の金曜ロードショーオープニングテーマが心に鳴り響く。

80年代はいつも家族とジャッキー映画を観て過ごしてた。そんなイメージだった。

それは、いくらテレビでのピークを過ぎたといっても当時のジャッキーチェンと金曜ロードショーのコンビがたまに放つ一回あたりの熱量がいかに凄まじかったかの表れである。

 

1986年金曜ロードショーで母親と観た「拳精」以来、50作以上も鑑賞したジャッキー映画。

彼はいろんなものを俺に与えてくれた。

胸熱のバトルシーンも。

命がけのスタントシーンも。

そして最高の笑顔も。

でも実はそのどれよりも大きなものを与えられていた事に、この記事を書きながら気付かされハッとした。

 

「美化された想い出」

これはジャッキーチェンと金曜ロードショーが俺にくれた最大の財産である。

そして当時の金曜ロードショーオープニングテーマ曲のタイトルは「フライデー・ナイト・ファンタジー」

金曜夜の幻想。出来過ぎなタイトルだ。

 

 

しかし33年後のハートウォーミングなどいざ知らず。

 

「お母さんジャッキーチェン好き」

80年代前半のジャッキーフィーバーを目撃していた母親の何気ない一言だったが。

長男は違った。初日からマジだった。

愛が強すぎて、やがてこじらせる。

当時、岩手県の民放テレビ局は日テレ系とTBS系の二局時代。フジテレビとテレビ朝日が岩手にやってくるのは何年も先の話。

これが癪に触った。

ヤサグレの目覚めである。

 

つづく

 

次回「1980年代カルチャーの光と闇」

 

 

 

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岡市 尚士

ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。

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