漆原季亮
タンパク質やアミノ酸は老化する!?
こんにちは。
漆原です。
最近糠漬けや、自家製の豆乳ヨーグルトを始め、自家製の発酵食品にハマっております。
今はサワークラウトと、果物酵母を作ろうとしており、無事成功させてその記事を書きたかったのですが、中々上手くいかないので、今回は健康に関してのブログにします。
今回は、トレーニングしている人には大人気の、タンパク質、そしてアミノ酸についてです。
※今回も、脱線がとても多く、読みにくいブログになってます。
タンパク質について
タンパク質は、英語で『プロテイン』と言います。
プロテインは、古代ギリシャ語の「プロテイオス」という言葉が語源になっております。
意味は「もっとも重要なもの」。
タンパク質は、昔からそれだけ重要なものと捉えられていたようです。
私も、『糖質』、『脂質』、『タンパク質』の三大栄養素の中では、タンパク質が身体にとって最も重要な栄養素であると考えています。
しかし、いくら最も重要な栄養素でも、やみくもに摂っては身体にとって悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
例え良いとされるものでも、過度な摂取は害になるのはどの食品、どの栄養素をとっても共通かと思うのですが、タンパク質もそれは同じ。
むしろ、タンパク質は、生命の維持には絶対的に必要不可欠の栄養素でありながら、例え少量でも、身体にとって見過ごせない老化促進の作用があるのです。
具体的には、トレーニング愛好家が好む必須のアミノ酸の一種、分岐鎖アミノ酸の『BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)』、そして、メチオニンというアミノ酸に、老化を促進させ、寿命を早める可能性が高いことが分かっております。
これらのアミノ酸は、植物よりも動物性のタンパク質に含まれております。
つまり、植物性のタンパク質よりも、動物性のタンパク質の方が、より身体を老化させてしまう可能性が考えられているのです。
タンパク質はなぜ重要なのか①
タンパク質はなぜ重要なのか。
それは、簡単に言えば身体の様々な材料になるからです。
筋肉はもちろん、皮膚、髪、内臓、血液、そして身体の生理的な機能を保つ上で欠かせない酵素やホルモンなど、生命を維持するにはタンパク質は欠かせません。
人体の構成要素のうち、おおよそ20%はタンパク質で構成されています。
残りは、水分が約60%、脂質が約15%、ミネラルが約5%です。
水分を除いたおおよそ半分はタンパク質なので、重要なのは間違いありません。
ちなみに、脂質も身体の15%を閉めるので、大切な事が分かりますね。
脂質は太るイメージですが、私たちの細胞や、細胞の中にある様々な袋(細胞内小器官)は油で包まれています。
また、ホルモンも、脂質から作られるものもあるし、ビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンを効率よく摂取するにも、脂質の摂取は必要です。
なので、脂質も過度に避けるべきではないと考えます。
問題は、日常の脂質のほとんどがトランス脂肪酸や、過酸化脂質など、身体に悪い脂質で溢れていること。
そして、世間では動物性の飽和脂肪酸や、卵のコレステロールなど、身体にとって適量であれば有益と思われる脂質が、身体に害があり、動脈硬化を進行させると考えられていること。
(飽和脂肪酸は安定しているので、本来は積極的に摂るべき油です)
確かに、どんな脂質であれ、摂りすぎると内蔵脂肪を増やす可能性はあります。
※脂質はカロリーが多いから太るというカロリー計算は近年否定されておりますが、新しくオートファジーという観点から、脂質の摂取は肝臓のオートファジーの機能を妨げ、内臓脂肪を蓄積させる可能性があると指摘されています。
しかし、自分の生活スタイルを考えて、摂るべき脂質と避ける脂質を見直しつつ、過度にすべての脂質を避けることはしないようすることも大切です。
※個人的な意見にはなりますが、鳥の皮や豚肉の脂身をはいで捨てるのは、頂く生命に申し訳ないと思います。
どんな食材にしても、食べられる部分はなるべく捨てずに食べるべきです。
タンパク質はなぜ重要なのか②
上記で書いたように、タンパク質以外にも、重要な栄養素は多々あります。
炭水化物、ビタミン、ミネラルも、身体の健康を保つ上で欠かせません。
しかし、それでもやはり私は、生命の維持にはタンパク質こそが最も必要不可欠であり、語源の『最も重要なもの』という言葉がまさにぴったりな物質だと思います。
その理由を、基本的な栄養の話では中々語られない視点から、さらに二つ挙げましょう。
①私たちの身体の設計図であるDNAの遺伝子は、アミノ酸を材料に、様々なタンパク質を作るため。
私たちの身体には、たくさんの細胞があります。
筋肉の細胞や、神経の細胞など様々ですが、その細胞の(ほぼ)全ての細胞の中には、私たちの身体の設計図であるDNAがしまわれています。
DNAには、アデニン、チミン、グアニン、シトシンという4つの塩基がおおよそ30億個並んでおり、この塩基の配列がコードのような記号となり、様々なタンパク質が作られます。
この四つのコードの配列が三つ並ぶことで、一つのアミノ酸の設計図をしています。
さらにそのコードが複数合わさり、遺伝子という設計図を基にどんなタンパク質が作られるかが決まります。
※人も酵母もDNAは1/3が共通と言われており、人同士のDNAは99.9%が同一と言われています。
それ程DNAは一致しているのに、生命によって、あるいは人によってこれほど差が出るというのは面白いですね。
そして、個人の細胞の中にあるDNAは、どの細胞をとっても(基本的には)同じ配列をしております。
同じ設計図をどの細胞でも持っているというわけですね。
しかしながら、どこにある細胞かによって、その設計図の中の、どの遺伝子を使ってタンパク質を作るかは異なっています。
遺伝子の配列パターンがAになっている部分からはAの機能を持つたんぱく質が作られ、パターンBからはBのタンパク質が作られる、というイメージです。
エネルギー生産工場の作業員も、修理現場の作業員も、持っている設計図は同じですが、その設計図を使うページが異なっているイメージですね。
具体的には、DNAの2本鎖がほどけ、それがmRNAという設計図のコピーを作るものに写し取られ(転写)ます。
転写したmRNAは、その情報をリボソームという細胞の中にある袋に運び、mRNAが運んできた情報を元に、リボソームはアミノ酸から色々な種類のタンパク質を作ります。
このDNAの情報を元にアミノ酸から作られるたんぱく質が、最終的には私たちという生命をかたどっています。
そう考えると、やはりタンパク質はとても重要ですね。
②生命の食欲の中で、最も上位を絞めるのがタンパク質である。
これはある生物学者が様々な研究で突き止めたことなのですが、あらゆる生命は、基本的には、タンパク質、糖質、脂質を、無意識的に最も種によって効率の良い比率で摂取できる本能が備わっているようです。
しかし、もしそのバランスが上手く取れない環境の時は、タンパク質の欲を満たすようになるようです。
例えば、『ごはん(糖質)』、『お肉(タンパク質)』、『バター(脂質)』の3種類が食べられるとして、普段はこの3種類をもっとも身体の栄養素が満たされる比率で食べようとするが、その中でお肉が食べられないと、ごはんやバターを、タンパク質の欲が満たされるまで食べようとしてしまうので、過食になりやすくなるようです。
※食事の種類を、「ごはん」、「バター」、「肉」にしたのはただの例です。
「いくらタンパク質足りてなくてもそんなバター食べないよ」と思うかもしれません。
しかし、バターに代わって、揚げ物や、ラーメンなどを食べすぎてしまうということです。
タンパク質は食べると満腹ホルモンであるコレシストキニンや、ペプチドYYなどが放出されることが分かっております。
この、『あらゆる生命にとって食欲の最上位に位置するなるたんぱく質欲』が、上記のホルモンと関係しているかは分かりません。
しかし、タンパク質への欲を第一優先にする機能は、様々な生命において、草食動物や肉食動物、あるいは昆虫などを見ても、様々な食欲調整システムの中で中心にあるようです。
それは、生命はタンパク質こそが最も身体にとって必須の栄養素であることを分かっているからと考えられています。
まさに、あらゆる生命にとってタンパク質は、 「もっとも重要なもの」 というわけですね。
他にも、タンパク質は免疫に関係したりします。
いずれにしても、様々な重要な役割がある事は間違いありません。
それに、タンパク質を全く摂取しないベジタリアンは、そうでない人に比べ、うつ病などの精神疾患になる可能性が高いともいわれています。
これは、おそらくタンパク質から作られるセロトニンなどのホルモンが関係しているのではと思います。
なぜタンパク質を摂ると老化するのか
ここまで説明すると、タンパク質には、様々な健康的なメリットがあるように思えます。
それは間違いありません。
しかし、タンパク質を摂ることで、今は生きるのに満たされた環境だ、と身体が思うと、身体は生殖、成長、増殖の作用を強めます。
良いことのようですが、ここで老化が進行してしまうのです。
反対に、動物性のタンパク質の摂取を避けたり、ファスティングを通した飢餓状態を作って身体にストレスを与えることで、身体は「今は生殖、成長、増殖するべきではんない」と判断して守りに入ります。
その守りの状態では『オートファジー』という、細胞内のリサイクルシステムや、『サーチュイン遺伝子』という長寿に欠かせない遺伝子が活性化するなど、身体にとっての若返りシステムが働きやすくなるのです。
サーチュイン遺伝子は人では7つ見つかっており、それらが働くと、遺伝子が傷つかないよう防衛したり、遺伝子の修復が行われたり、ミトコンドリアの機能を正常に保つなどの働きをするタンパク質が作られます。
実際、ベジタリアンの方が、肉を食べる人に比べて病気になりにくかったり、長寿になる可能性が高いと考えられております。
※肉を食べないとビタミンB12や、健康的な飽和脂肪酸、ビタミンAなどが不足したり、ホルモンバランスが崩れる可能性もありますし、ベジタリアンは精神病を患いやすいという研究もあるので、簡単にベジタリアンも勧められませんが……
しかしながら、今この手の分野には注目が集まっている他、遺伝子や腸内細菌の検査なども行われることで、どのような食事がより健康的な長生きにつながるかや、個々人の遺伝子や生活習慣に沿った食事やファスティングスタイルなどがより分かってくるのではないかと思います。
大雑把に書きましたが、これが、タンパク質の摂取が身体を老化させるシステムです。
※より詳しく知りたい方は『サーチュイン』、『mTOR』、『オートファジー』、『AMP活性化プロテインキナーゼ』などと検索したり、その手の文献を見てみるとよいかと思います。
終わりに
今回は皆さんが身体によいと思っているタンパク質を題材に挙げました。
私たち人間にとってタンパク質を摂取することは、老化を促進させる諸刃の剣でもあります
それは、そんなに運動してないしアスリートでもないのに、プロテインやBCAA摂らないでもいいんじゃない?
と思うことが増えたからです。
市販のプロテインには添加物や人工甘味料も含まれていますからね。
タンパク質は大切ですが、量は見直しつつ、摂るとしても大部分の人は食事から摂るべきだと思います。
しかし、タンパク質よりも、日ごろもっと避けるべき食品はたくさんあります。
例えば揚げ物とかですね。
唐揚げもですし、健康に良さそうなアジフライなんかもです。
精製された砂糖も、日ごろは避けた方が良いでしょう。
あとは小麦粉も。
私も、全部好きで、食べちゃいますけどね!
こんなことを言うと、私はぴんぴんころりが良いから、長生きしたいと思わない。
だから好きに食べる、という意見も聞きます。
しかし、そう都合よくいくでしょうか。
不規則な生活習慣で病気になったらぴんぴんころりなんてなりません。
病気で苦しむ苦痛が待っています。
そして、老化も、ガンを始め、あらゆる病気の罹患率を、何十倍にも上げてしまいます。
タバコよりも、老化の方が、あらゆる病気へのリスクを高めるのです。
老化は仕方がないと思う人もいるかもしれませんが、近年、科学の発展により、老化のメカニズム、そして進行を遅らせる方法が分かってきております。
私も欲望に負け、好きに色々食べてしまうのですが、それでも意識している分、昔よりは食事に気を付けるようになりました。
身長と寿命も相関関係があり、身体が大きい人ほど寿命は短くなりやすいので、なるべく健康に気を使いたいと思います。
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この記事を書いた人
漆原季亮
生年月日・・・1989/3/2 出身地・・・東京 格闘技の経歴、戦績、タイトル・・・ 少林寺拳法4年、キックボクシング5年。戦績 アマチュア:6戦5勝1敗 プロ:1戦1敗
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