岡市 尚士
プロレス好きのバンドマンが柔術黒帯になるまで 第4話「ゴールデンタイムの全日本プロレス中継」
皮肉にも親父の不注意のおかげで萌芽をもたらされてようやく動き出した人生(前記事)
当時家族7人暮らしだった俺の人格形成に最も影響を与えたのはやはり親父なんだろうけど
でも親父以上に影響を受けたのはテレビで間違いないだろう。
ここ田の浜の風土に馴染めず。外に極力出たくない俺にはテレビしか選択肢がない。
でもそれで良かった。全然退屈しない。1日中だって観ていられる。親父はいつも夜遅くに帰ってくるからチャンネル権は実質、俺にあった。
しかしチャンネル権を親父に返上しなければいけない番組がいくつかあって
その中のひとつが
「全日本プロレス中継」
土曜19時(1985〜88年3月)に放送してた。
今にしてみたら贅沢な時代だった。俺が知ってる大人はみんな観てた。親戚みんなで集まった時この時間帯は必ずプロレスを観ながらビール飲んで刺身を食っていた。
親父の部屋に乱雑に置かれていたプロレス雑誌で見たロードウォリアーズはじめ外国人レスラーがとにかく恐ろしかった。スタン・ハンセン、ブッチャー、タイガー・ジェット・シンが全日本プロレスにいた頃
そして、それらに勇敢に立ち向かう日本人がいた。
「鶴田、長州、天龍」
この3人が初めて名を覚えた日本人レスラーだった。
CMによく出てたジャイアント馬場を除いて。
しかしプロレス好きの大人が周りにいながらも新日本プロレスの存在は知らなかった。
なぜならこの頃、岩手には「ワールドプロレスリング」(新日本プロレスの中継番組)を放送する朝日系列のテレビ局がまだなく。代わりにIBC岩手放送が深夜に放送していた。好き者じゃないと追わない時間帯。
なので親父の口からアントニオ猪木や藤波辰爾の名前を聞いたことはあったが新日本を知らない俺にとって彼らは伝説のファイターだった。
ちなみにこの頃の新日本は第一次UWFと業務提携している頃。全日に上がってる長州もそのうち復帰する。
また「海賊男の失敗」「たけしプロレス軍団登場」で暴動が起き、新日本は冬の時代とも呼ばれていた。
ここまで触れていながら
当時プロレスとは全然距離があった。
あくまでも大人が観るものと勝手に思い込んでた。
そのため親父が不在の時は全日本プロレスの裏番組「まんが日本昔ばなし」「クイズダービー」からの「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」(1986年〜1992年)というのが土曜日の黄金コースだった。
子供にとってはジャンボ鶴田よりも志村けんなのだ。
そのうち全日本プロレスがゴールデンタイムの土曜夜から消えた(88年4月から日曜22時30分へ移動)
小2になった俺はそれすら気にも留めていなかったが自然と親戚間でもプロレスの話題を聞かなくなった。
あんなにかぶりついて観てた親戚のオジ達がそれ以降もプロレスを観ている形跡はなかった。
近年「ライト層」という言葉を聞くようになったが
当時のオジ達はプロレスに関しては、このライト層に当てはまるんだろうなと、この記事を書いてる今そう思ってる。
逆にそれ以降もプロレスを追っていたウチの親父は、どちらかといえばコア寄りなんだろう。
そんなコアもライトもみんなが一緒になってテーブルを囲んでプロレスを観ていた。
いい時代だった。
数年後、プロレスにどっぷり浸かった俺は
親戚が集まると、録画しておいた直近の「ワールドプロレスリング」をみんなが酒飲んで刺身食ってるテーブルの前で流すようになった。
そうするとオジさん達みんな、かぶりつくように観るのであの頃に戻ったような気がして嬉しかった。
つづく
次回「ジャッキーチェン」
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この記事を書いた人
岡市 尚士
ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。
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