岡市 尚士

岡市 尚士

2020.05.30

吉田道場のプロ練習に、元レスリング部だけど6年前に引退してて今はタバコで肺が真っ黒のバンドマンが参加したら、一体どうなるのか?! 「プロレス好きのバンドマンが柔術黒帯になるまで/第111話」

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2004年、ひょんなことから登戸の飲み屋で知り合ったプロ格闘家/長南亮さんから「吉田道場」の練習へのお誘いが、、!

前回のあらすじはこちらから

もちろん格闘技を始めようなんて全く思ってませんよ。いつも読んでくださっている方はお分かりだと思いますけど

例えるなら山登りなんかしたことないけど富士登山に誘われたから一生の記念として行くか!

そんなノリで、登戸駅で長南さんと待ち合わせまして

行ったんですよね。同じ小田急沿線/梅ヶ丘駅前にあった吉田道場へ

「そこで練習を待つ面々」

という静かな風景すら

俺にしてみれば異常な光景です。

長南さんをはじめ

高橋渉さん/高田道場所属

高瀬大樹さん/元和術慧舟會所属

中村和裕さん/吉田道場所属

吉田秀彦さん/あの吉田秀彦さん

、、あの、今この空間に居る全員の

直近の試合(当時)ですけど

・長南さん/来月PRIDE武士道でヒカルド・アルメイダ戦を控えています。

・高橋渉さん/今月「デモリッション」と「シュートボクシング」一ヶ月で2戦もこなしました。

・高瀬大樹さん/長南さんと同じくPRIDE武士道で、カーロス・ニュートン戦を控えています。ちなみに昨年大晦日に桜井マッハ速人戦。

・中村和裕さん/同じくPRIDE武士道でハリッド″ディ・ファウスト″戦を控えています。ここ2戦はダニエルグレイシー戦、ドスカラスJr戦。いずれも勝利。

・吉田秀彦さん/再来月PRIDEでマークハント戦を控えています。ここ2戦はヴァンダレイ・シウバ戦、ホイスグレイシー戦。

・俺/6年前に福士哲也戦(しかも八百長)

って、おかしいでしょ!!(笑)

しかもその福士哲也戦から一切、運動してませんから

2000年に一度だけ元バンドメンバーのキヨシのリクエストで高田道場の桜庭和志セミナーに行ったことはありましたけど

引退後にカラダ動かしたのは、そのたった一日だけで。それ以外は、筋トレも、もちろんランニングも

それどころか一日最低一箱はタバコ吸ってましたから、単純計算で6年間で少なくとも2190箱(43800本)はセブンスターを吸っている計算になりますので

肺は真っ黒であることは間違いありません。

そんな状態で

″そうだ 梅ヶ丘、行こう。修羅の国″

こと吉田道場のプロ練習に放り込まれたあと

俺は当時のブログに、このように綴っていました。

「ペーペー」2004/4/20

ていうか、なんで高橋選手だけ「高橋君」なのよ。単純に年下だから、なんだろうけど

腹立つわ〜

こんなに威勢よく書いてますが

この後、吉田道場に行くことは、二度とありませんでした。

実はこの練習後、長南さん達にご飯連れて行ってもらったんですけど、気持ち悪くて全然食えないくらい極度の酸欠状態になってしまいまして

上記ブログは、そのあとに更新したんでしょうけど

バンド側の世界にいる身分なので、自分から志願しない限りは再び練習に行く必要もなく

さっきの酸欠の状態を見ていた長南さんもまたの参加を強制してこないだろう、ということを知っていて書いているので

完全なカッコつけ文章ですね。

「こんな凄いメンツと練習した俺、凄いだろ!」アピールがビンビンに伝わってくる文脈

そして何が「俺は決めました!火が点きました!」だよ。行かねえだろうが。

しょーもない!

だから、よく「プロになりたいです!」って意気込んで入会するも、すぐ来なくなる若者っていうのは格闘技ジムにおいては「あるある」なのかもしれませんけど

俺はそういう人達を笑えないんです。

入会という手続きを踏んで、格闘技の敷居をしっかりと跨いできた彼らと

バンドの世界に対して虚偽のアピールをするような人間だった俺では

そもそも立てる土俵が違うんですから

しかし数年後にmixiに投稿した回想記では

状況を正直に綴っております。

田の浜のコンデコマの日記(2009/6/2)

神聖な畳の上 今朝はあんなにはしゃいでいたのに何だか申し訳ない気持ちで一杯・・・もしかしてこれって格闘雑誌でよく出てくる「プロ練」ってヤツですか・・・ww?? 

いやぁ6年ぶりの練習がここかぁ・・・ すげー気が重いんですけど・・ww 

超久しぶりに着た練習着も、超久しぶりすぎて自分的にかなりの違和感だし(笑) 今日は、多分ただじゃ帰れないだろうな・・・ww 

その空気になかなか踏み出せず、ストレッチしてるふりして時間を延ばしていたら

 「お願いします」

 高橋渉選手がやってきました

ついに来たかぁ・・・よし死ぬ(笑)!! 

6年ぶりのスパーリング・・ 確か最後にスパーしたのは高3の「県民体」前の練習でレスリング部仲間の「てっこやん」と軽めにチャチャっとやったのが最後だったはず ・・

今、目の前に立っている高橋渉選手はおそらく今までで戦った中で一番強い相手であろう。

 ワタクシはマジで死を覚悟せざるを得なかった 

しかし!!折角、連れて来ていただいたからには全力でぶつかるのが礼儀ってもんだ!! 

えい!!どうにでもなれ!!!! 

レスリングの先生方々ボクいきます!!!!

・・開始早々、自分自身で100%のタックルをかました!!!! 

・・・倒すこと出来た、が!!! 

待ってましたと言わんばかりのクローズドガード!

倒せたはいいが何も出来ねー!!!レスリングは相手の背中を地面につける(または向ける)という競技のためクローズドガードという概念が無いのだ 

生まれて初めてのクローズドガード 

こっから何をしたらいいやら・・・ マジで何も出来ねー・・・!!

 と思ったのも束の間、あれよあれよと、こねくり回されて チョークスリーパーを極められ!!

あえなくタップ!! (おそらく開始40秒くらいで) 

その後何度もタックル試みるが、またしても同じ展開!! 

そして、5度目くらいのタックルでワタクシ早くも「ガス欠」www!! 

まるで女性が大男にやられまくっているかのようなスパーでした笑 

そして地獄の5分間は終了 

ワタクシはただ呆然とするしか無かったです・・・ww 

その後も、 中村選手、 長南さん、高瀬選手、とスパーしましたが 計4本とも全く似たような展開で とにかく潰されまくりました・・・!!

 みなさま、きっと超手加減してくれたんでしょうけど ワタクシには「残酷」という言葉しか浮かびませんでしたね・・・(笑) 

昭和の新日本プロレス道場の新弟子イジメもきっとこんな感じだったんでしょうかww

(ほぼ原文まま)

、、と、さも壮絶に散ったかのような描写になっていますが

一点だけ物申したい点があります。

「超手加減してくれた」とは記述してますけど、文章全体にあたかもボコボコにされたような空気感が漂っています。

しかしこれは間違いなく「自分で勝手にスタミナ切れを起こして勝手に自滅した」だけです。

普通に考えて、普段プロ同士で激しい練習をしている体重80〜90キロくらいの人達が、突然現れた素人相手にパワーやスピードを出すなんてあるわけないですよ。

チカラ出したところで何の練習にもならないし、怪我させるデメリットしか無い。

だから「休憩要員」として、大人が子供に接する時のような加減で相手してくれたはずです。

まあ、もし俺が大男で「壊し屋」の可能性があるんだったらプロも警戒しそうですけど

60キロくらいしかない俺にプロ格闘家をクラッシュできるパワーなんかないので

皆さん、適当に受けてくれて、最後にコロッと転がしてくれた程度だったはずなんです。

でも初心者は「相手がどのくらい手加減してくれているか」が分からず、そして初心者ほどチカラを抜けず常にフルパワーで闘いがちなので

それが自身のスタミナ切れによる勝手な自滅であっても、ボコられた〜!と錯覚してしまいがちだ、というのは歴を重ねないと気付けないポイントかもしれません。

このmixi日記を書いたのって白帯の頃ですからね。

なので高橋渉選手を相手に「開始早々、自分自身100%のタックルをかました!!倒すこと出来た、、」のくだりも

実際には優しい高橋選手が、俺がタックルに来るのを待ってくれていたんでしょう。

そしてmixi日記ではこう続いています。

(以下mixi)

吉田総帥の元へ挨拶に行くと「またおいで」 と、おっしゃっていただけてホント涙が出そうでした

その後、吉田総帥を抜いたメンバーで近所の「キッチン南海」という昔ながらの定食屋にメシを食いに行く事に

 「ほら、たくさん食え」 と長南さんにご馳走して頂いたんですが 

何とワタクシまさかの酸欠状態!! 気分が悪くて半分も食えませんでした(泣) あれはホント申し訳なかったですね

メシを食い終え「また気が向いたら来いよー」とメンバーの皆さま

優しい方々ばかりで感激です。今日はホントこんなド素人同然のワタクシを遊ばせてくれてありがとうございました!! 

ひとまず解散しワタクシも帰路へ 

しかし帰り道 ワタクシ何だかセンチメンタルな気分でして・・・ 登戸駅着いても真っ直ぐ家に帰らず 

多摩川沿いに座って何時間も川を見ていました 

何だかココロに大きい傷が出来たような・・・ 

レイプされたような・・ww 

あんな苦しい思いはもう絶対したくないんだけど!!二度と行きたくない!! ・・・でも何か引っかかる、

そして、この日以降ワタクシは何かと格闘技にこだわって生きていくようになるのです。

(ほぼ原文まま)

、、と綴っております。

しかし多摩川を見ながら、どれだけセンチメンタルな気分になろうとも

結局、口だけの根性なしのいつもの自分のままで、日々はうやむやに過ぎて行くんですけど

それでも、そんな俺に対して長南さんは特に態度を変えることなく

なんと翌月に行われたPRIDE武士道のヒカルド・アルメイダ戦に招待してくださったんですよね。

同大会には同じく練習で相手をしてくださった高瀬大樹さん、中村和裕さんも出ていて

相変わらずどうしようもない俺は

「知り合い自慢」することになるんですけど(笑)

「武士道」2004/5/23

「お世話になってる」って、二回しか会ったことねえじゃねぇか!って(笑)

でも、長南さんと知り合って吉田道場に連れて行っていただき、PRIDE武士道に招待で入れてくださった、っていうこの一連の話は

ホントに自分の人生において大きな出来事だったと思います。

練習後のキッチン南海で酸欠でほとんど食えなかった口だけ根性なしのバンドマンを、誰がブラジリアン柔術の指導者になれるだなんて思うでしょうか。

でもこれが始まりですからね。

そして当時の心境の変化をmixiではこう回想しております。

(以下mixi)

そして何より、吉田道場以前と以降で自分自身変わった点といえば

・・・「また格闘技始めてみようかな」 …と、ぼちぼち考え始めた事だと思います

関節技や寝技を覚えて、またやってみたい!! 出来れば弱いヤツとね(笑) 

ただ具体的に当時はどこに通うだとか本格的には動き出してはおりませんでした。

ま、バンドかバイトが落ち着いたら始めればいいか程度で、、以下云々

(ほぼ原文まま)

、、と、書いてますけど

この「落ち着いたら始めればいいか」のまま日々が過ぎていって

「結局やらない」っていうのが人々の大半なのかもしれません。

俺もその大半の一人のまま流れていくものかと思ってました。

でも、早急に格闘技に駆り立てられざるを得ない事態が発生してしまいまして

失恋です。

つづく

次回「失恋しそうで食欲も失くしちゃってるそこのキミ!その絶望感は自分が勝手に生み出したもので恋愛にとっては有害物質かもしれない」←読めます。

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この記事を書いた人

岡市 尚士

岡市 尚士

ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。

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