俺の故郷は「岩手県下閉伊郡山田町船越」と戸籍上ではそう表記されておりますが

生まれ育った集落には「田の浜」という戸籍には載らない名前があります。

2011年、東日本大震災に直撃され、集落の三分の一は更地になってしまいましたが

俺はこの田の浜を心から愛してます。

しかし子供の頃は、ここ田の浜の風土が大嫌いで仕方ありませんでした。

近所はパンチパーマの荒くれ漁師ばっかりで

言葉遣いもめちゃくちゃ乱暴だし

夜になると外から酔っ払って騒いでる声が聞こえてきて、小さい子供からしたら猛獣が歩いてんのかなって感じで、おっかないったらありゃしません。

集落に住むほとんどが漁師もしくは漁業関係者

ここ田の浜は、いわゆる漁村なのです。

ウチみたいな、両親とも会社勤め、祖父母も同居で温々と育てられてる「温室栽培タイプ」のおぼっちゃんみたいなのは、ここ田の浜においてはごく少数

ホント家から出たくなかった。

昭和の保育園は風当たり強いし。

だからいつも教室の隅っこで絵描いたりママゴトとかばっかりで、走り回って遊ぶとか混ざりたくない。

そしてここ田の浜の風土を象徴するエピソードとしてよく覚えてるのが

「おかあさんといっしょ」ってありますよね。Eテレの(当時はNHK教育テレビ)

その人形劇「にこにこぷん」に関する話で

にこにこぷん(1982年〜1992年)

保育園で「ポロリ/ピッコロ/じゃじゃ丸」3人の中で誰が良いかって話になった時

じゃじゃ丸が圧倒的に人気で

俺にはそれが全然理解できなかった。

普通の感覚なら断然ポロリでしょ!

じゃじゃ丸ってなんだか汚ねーし、野蛮だし

それでも優しくてケンカは苦手そうなポロリよりも、なんかオラオラしてる感じのじゃじゃ丸を選んでしまうっていうのが、ここ田の浜の風土なんでしょうね。

園児のくせにそんな風土に染まってるこの感じめちゃめちゃイヤでたまんなかったわぁ

だから今度小学生になるウチの長男が、結局幼稚園の三年間すげーイキイキ楽しそうに通って、友達もたくさん出来たのは感心しております。

パパはただ生きてただけの暗黒期だったからね。

休日は家にこもってたし。

そんなある日

見ちゃいました。

ロード・ウォリアーズ

極悪という言葉では済まされない超弩級のルックス!

5歳にこれはだめでしょ!

週刊プロレスか週刊ゴングどっちだったかは覚えてませんがプロレス好きの親父がテキトーにそこらへんに置いておいたんでしょう。

怖いもの見たさで少しめくりました。

屈強な男達が、閉じ込められた空間内で

上半身裸で喧嘩をしてる様子が…!

しかも血出たりしてるし…

こ、こんな事が許されるのか!?

レベルが違い過ぎる…

「近所の漁師達」

「じゃじゃ丸みたいな保育園のみんな」

野蛮の基準として捉えていた5歳の世界観が

一気に塗り替えられた瞬間でした。

田の浜なんか狭い。世界は広い。

しかしどのページも5歳には強烈過ぎて、なんだか見てはいけないもののような気がしてきて

興奮している自分に気付いていながら、途中で読むのをやめました。

これがプロレスとの出会いです。

なので昔のプロレス雑誌特有の独特のインクの匂いを嗅ぐとこの時にタイムスリップします。(昔は雑誌に匂いがありましたよね?)

そしてもうひとつ

これとほぼ同時期に

ロードウォリアーズと同じくらい…いや、もしかしたらそれ以上、の強烈な体験をすることになります。

しかしプロレス雑誌と違い

こちらは5歳が見る事など完全に禁止のやつでした。

そうです。

この流れなら、そう

アダルトビデオを観たんです。5歳にして

もちろん人生初ですよ。

まあ親父が観たまんまビデオデッキから取り出し忘れたんでしょうけど

「迂闊だった」では済まされない昭和の惨劇(笑)

でもこういう事案って、この時期多かったんじゃないかなぁ。だって国民のほとんどがビデオ初心者ですから先陣切っていたどの家庭のお父さんだって取り扱いには慣れていないはずですよね。

この1985年頃(昭和60年頃)はレンタルビデオ店が日本各地に急増し、一般家庭にもビデオデッキが普及し始めたと言われていますし

その流れで我が家にも導入されたんですから

俺も大好きでした。

特に「ゲゲゲの鬼太郎」(主題歌/吉幾三の第3期)の東映まんがまつりの映画が大好きでね

保育園から帰ると、いつも観てました。

なので「再生」「停止」「取り出し」程度の

カンタンな基本操作なら出来たと思います。

だから今日も鬼太郎を観ようかと

「再生」を押したら

裸の女の人が…!

裸の男と…

ロードウォリアーズ同様、いやそれ以上に子供が観てはいけないものだと瞬間的に感じました…!

そして、それと同時に

こうも思ったんです。

エ、エロい…!!

正確には5歳なので「エロい」という言葉を知らないはずなんですけど

今現在の俺がエロいと感じてる時のソレと

この5歳の時のソレは

同じ類のソレだったと思います。

なので「エロい」と思ったという事で、このエピソードを収めさせていただきます!

「ロードウォリアーズ」と「アダルトビデオ」

皮肉にも親父の管理能力の低さが起因となり

もたらされた人生の萌芽

この二つの衝撃体験により

それまで暗黒と思ってた日常に何らかの「うねり」が加えられ、人生は少しずつ豊かな方向に進みはじたような気がしてなりません。

パパの皆さん!

どうか履歴のチェックは忘れずに!

つづく

次回「ゴールデンタイムの全日本プロレス中継

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この記事を書いた人

岡市 尚士

岡市 尚士

ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。

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