こんにちは!半澤です!

ボクシングとキックボクシングの違い③は、間合い、距離について書こうと思います。

それぞれ使う武器の長さが違いますので、そりゃ違って当たり前です。ボクシングよりキックの方が、手よりも足が長いので間合いが遠くなります。以上!

、、、というわけには行かないので、格闘技の間合いや距離について書きたいと思います。

『間合い』とはどんなものか、定義しておく必要があるかと思います。

以下は間合いについて、コトバンクより引用です。

間合い

剣道で,自分と相手との距離。剣先 (けんせん) がわずかに交差した距離を「一足一刀の間合い」といい,その状態から1歩踏み込めば相手を打突でき,1歩引けば相手の打突をかわせる,攻防における重要な間隔である。一足一刀より遠く離れ互いに打突できない距離を「遠間 (とおま) 」といい,逆に近く接近し,互いの打が容易に届き,一歩引くと相手が一足一刀の間合いとなる距離を「近間 (ちかま) 」という。

あ、なんか今回書きたいことが大体書いてあります!剣道の言葉だったんですね。

ボクシングとキックボクシングの間合いという意味での距離は、基本的には自分と相手の距離、相手の『面』と自分の『面』の間の距離を指します。

『面』という表現をしましたが、自分の攻撃を当てるべき部位(顔やお腹や足など)に『面』があります。

 

間合いが良いとか距離感が良い選手というのは、目的に合わせてこの距離をコントロール出来る選手です。

基本的に、自分の攻撃が当たる距離は、相手の攻撃も当たる距離です。

遠い間合いで上手く戦える選手とは、相手の攻撃が当たらない距離にいて、自分が攻撃する時だけ攻撃が当たる距離に入り、攻撃が終わればまた当たらない距離に戻れる選手のことです。つまり、攻撃が当たる当たらないの境界線を把握して、そこを出入り出来る選手です。

近い間合いで上手く戦える選手は、自分のアドバンテージになる攻撃を当てるためには、攻撃が当たる当たらないの境界線をどのように突破するかを把握している選手ということになります。

間合いを上手くコントロールするには、この『境界線』という概念が非常に重要です。把握するのにはいくつか方法がありますが、今回は割とわかりやすい『左手』を例に出したいと思います。

お互い前手である左手を触り合っている状態をイメージしてください。

オーソドックスの前手である左手に『境界線』を作ることによって、そこに相手の攻撃部位(グローブなど)がある場合は相手の攻撃が当たらない距離、そこから入って攻撃が当たると困る『面』(顔やお腹や足)に相手の攻撃部位が近づいた場合は当たる距離とハッキリわかるようになります。蹴りは長い武器なのでこの距離でも届きますが、この位置関係であれば反応しやすい距離と言えます。

遠い距離で戦いたい選手は、左手の『境界線』を遠くに置きたいので、左手が前に伸びます。近づいて戦いたい選手は、例え自分の『境界線』が近づき攻撃されても、相手の攻撃するべき『面』に近づいて当てた方が有利なので、左手が攻撃される『面』の顔に近づきます。ムエタイでどんどん近づきながら組むために前手を伸ばしながら戦う選手もいますが、パンチやキックの攻防では遠近のコントロールは左手の位置が重要になります。

思い浮かべてみると、左手を長く使う選手は懐が深く(距離が長く)感じ、左手が顔に近い選手は接近しているイメージがあるかと思います。

左ジャブが距離の把握や牽制に有効になって来るのは、そうした理由からです。

遠い間合いの選手は、『境界線』から追い払うように左ジャブを打ち、近い間合いの選手は相手の『境界線』を潰して、攻撃を当てるべき『面』に近づくために前に出ながら左ジャブを打ちます。

オーソドックス同士が互いに左ジャブで牽制し合っている状態は、剣道で言うと剣先が触れ合っている状態です。

ここから、自分の当てたい攻撃や望む展開(接近戦など)に持って行くために出るのか入るのか考えながら攻防することになります。

長くなったので、続きはまた次回!

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