漆原季亮

漆原季亮

2020.12.16

初心者向き。キックの際の注意点

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こんにちは。

中野、柏代表の漆原です。

他、今月は錦糸町店や、北千住店にも入らせてもらっています。

今回のブログはキックをする再、軸足にする足の動かし方についてです。

キックボクシングでキックを習い始めると、蹴っていて、バランスが悪くなったり、体幹を安定させようとしても傾いてしまい、安定できないといった事を経験することがあるかと思います。

それは、もしかしたら軸足を置く位置と関係があるかもしれません。

右ミドルを例に出します。

自分は、クラスの際、右ミドルを蹴る際、基本的には軸になる左足を少し左斜め前の方向に踏み出すように説明をします。

この少しというのも、ポイントです。

大きく踏み出したら蹴れないという訳ではないのですが、最初は安定した蹴りが蹴りにくくなるので、慣れるまではあまり踏み出し過ぎず、ちょっとがいいと思います。

実際はその場で蹴ることも出来るし、要点を押さえたら右に進んでも、大きく踏み込んでもなんでもいい、その時その時の状況に合わせて動けるに越した事はないのですが、最初は左斜め前にちょっと、それこそ半歩位進ませるのがお勧めです。

理由を説明します。

先ず踏み込む方向に関してですが、右のキックの起動は右から左に進むので、その方が蹴る方向と進む方向が一致して力を乗せやすいという理由があります。

そして、なぜちょっとの方がお勧めかというと、

『バランスが取りやすい』からです。

より具体的に言えば、その方が『軸足の上に重心を乗せようとした際、重心の移動距離が少なくて済む』からです。

色々な蹴り方があるので一概には言えませんが、キックをする際、軸を保って安定して綺麗に蹴る為には、軸は軸足の上に乗せる、あるいは、より重く蹴る場合、軸を軸足より更に斜め前に押し出す、などが一般的かと思います。

軸足の上に軸や重心があった方が安定しやすいのは分かりやすいですよね。

また、軸足よりも対象物に対し重心を前に押し出している場合も、蹴った反作用で一度軸の上に戻れるので、こちらも安定しやすくなります。この方が対象物に体重も掛けやすいです。

では、ここで、色々な方向に足を進ませた場合を、写真を使って解説していきます。

どの蹴り方も、下の写真のように、サンドバッグの中心に立ってスタートしたとします。

最初は、右で蹴る際に、軸足が右側に進んでいたら、どのような体制になりやすいか。

こんな感じで、右に進んだとします。

そうすると、下の写真のように、軸足に対し、重心が左かつ後方に残り、軸も左側かつ後ろ側に傾きやすくなります。

あと、軸足の外側(小指側)に重心が傾いたりして、結果転びやすくもなりやすいです。

また、蹴りの軌道と反対方向に動いているから重さも乗せにくくなるので、もし右に進んで重く蹴りたい場合は工夫が必要。例えば、一度右に動いたあと、方向転換する動きを加えてから蹴り直す、とか。結構応用的な動きになります。

では、続いて、軸足を左斜め方向、ただし、自分で重心をコントロールできる範囲よりも大きく一歩踏み出した場合はどうか。

この場合は、重心の移動が大変になるので、軸が右斜め後ろに残りやすくなります。

この、重心のコントロールが出来ず、重心が右斜め後ろに残りやすい状態は、構えの際、足幅が広くても起こりやすいです。なので、キックは足幅を広げ過ぎないで構えた所から蹴った方が簡単です。

軸が後ろに残った蹴りが必ずしも悪い訳ではないし、この蹴り方でも使いこなせればいいとも思います。

また、大きく一歩進ませる事に関しても、フィジカルや身体の使い方で、綺麗に蹴れないこともないですが、難易度は上がるかと思います。

※余談ですが、もし大きく前に進んで蹴る蹴り方をしたい場合のお勧めのやり方の一つとしては、ツーステップというステップ方法をして蹴るのがお勧めです。左をスイッチして蹴る時に、左足→右足、とラグがあって、トトン、という床を蹴る音がして勝ってる人を見る場面があるかと思うのですが、それを右足で進みながらやるイメージです。

余談もありましたが、以上の理由から、右に進んで蹴る場合や、方向は左斜めでも、大きく一歩踏み出しすぎると、上手く蹴りにくくなりやすいです。

なので、出来たら、右で蹴る際は、写真のように、軸足を左斜め前に少しだけ進ませるのがお勧めです。

左に進んだ方が重さが乗せやすく、また移動距離が少ない方が、重心のコントロールもしやすくなります。イメージ的には、踏み出した際にはもう重心も軸足の上に乗せてしまう位一緒に移動させて蹴ると、軸を保ちやすくなると思います。

蹴りには色々なポイントがあります。

どれが正解という訳ではないので、今の説明も、あくまで、そうした方がこういう理由から、蹴りやすいと思う、というだけなのですが、参考にしてもらえたらと思います。

重く蹴る為のポイントも、安定して蹴る為のポイントも色々あって、どこが上手くいっていて、どこが上手くいってないかとかも、人それぞれです。

こういう風に蹴りたいとか、こういう所が上手くいかないとか、もしありましたら、頑張って力になろうと思うので、是非ご相談下さい!

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この記事を書いた人

漆原季亮

漆原季亮

生年月日・・・1989/3/2 出身地・・・東京 格闘技の経歴、戦績、タイトル・・・ 少林寺拳法4年、キックボクシング5年。戦績 アマチュア:6戦5勝1敗 プロ:1戦1敗

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