漆原季亮
目の使い方 『D r.Fの格闘技医学』まとめ①
沢山の著名な格闘家や、武道や格闘技をやっている知人が高く評価している本、本日で読み終わりました!
内容が多岐に渡るため、毎週少しずつ纏めていきたいと思います!
今回は、『目』の項目についてです。
〜目〜
※下記は、『D r.Fの格闘技医学』参照です。
『人間は情報の80%を視覚に頼って生きています。格闘技においても視覚の役割は大切で、戦う相手の状態(相手の攻撃や防御、ステップ、距離感など)を目で見て把握しなければいけません。
運動を行う際も、先ず眼球が動き、瞳孔が動き、視覚情報を入力して相手の状態を脳が把握することで効果的に攻撃やディフェンスが行えます。
一流選手は目の使い方が巧みで、打つ場所だけに集中するのではなく、色々なポイントを視野に入れ、多角的に情報を集め、瞬時に動けます』
とのこと。
本にも書いてあるのですが、わざと下を見ておいてハイキックを蹴るなどはよく聞くフェイントですね。事前にローをたくさん蹴り、その際の相手の反応を伺っていれば更に入りやすくなるかと思います。
他にも色々と応用ができそうなので、書かれていることを参考に、今後色々と試していきたいと思います!
そして、この視覚をコントロールすることは、攻撃の威力アップにも繋がるとのこと。
本では次の実験を行なっています。
『A:ミットの当たる部分を見て攻撃(パンチやキック)をする。
B:ミットよりも先に視点を置いて攻撃(パンチやキック)をする。
そうすると、Bの方が威力が上がります』
目標物を奥に設定することで、身体は自然とその位置まで対象物(拳や脛)を動かそうとするんですね。
自分も指導の際、表面でキックの衝撃が止まってしまう会員には奥を蹴るよう指導しますが、その意識だけで結構威力が変わってきます。
パンチでも同じような効果が得られるというのは、この本を読んで改めて意識できたことなので、早速練習で取り入れてみると、確かにサンドバックの当りがより強くなったり、パンチを当てたいと思った時により当たりやすくなった気がします。
早速指導でも取り入れていきたいと思います!
皆様も、マスで相手にパンチが届かない場合や、試合で顎を打ち抜きたい時にも使えるテクニックかと思うので、是非意識してみて下さい!
この視点の変化が有効なのは威力向上だけでなく、動く対象を捉える際にも有効です。
本には、
『視覚の能力でも
「止まったものを視る機能」と、
「動く対象を視る機能」は実は別物。
動く対象を捉えようとした際、動く対象に視点を合わせてしまうと逆にその動きが分かりにくくなってしまいます。
ポイントは、「動く対象の背景も一緒に捉える」こと。
その方が、対象と背景との差を比較し、対象の動きを把握しやすいとのこと。スパーの際は、相手の全体をぼやっと見ることが大切です』
と書かれています。
また、瞬間視を鍛える方法として、ミットを打つ人に目をつぶってもらい、ミット持ちが位置や攻撃方法を変え合図を送り、合図を受けたら目を開け、瞬間的に攻撃を判断し打ち込む、という方法が紹介されてました。これは面白そうなので、今度レッスンに取り入れたり、自分も普段よく練習する知人の格闘家に頼んでやってみようと思います!
今回のまとめはここまで。
来週の木曜日は「呼吸」の項目と「固有感覚とバランスの関係)」についてまとめる予定です。
他のトイカツ道場インストラクターのブログも合わせ、是非またご覧下さい!
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この記事を書いた人
漆原季亮
生年月日・・・1989/3/2 出身地・・・東京 格闘技の経歴、戦績、タイトル・・・ 少林寺拳法4年、キックボクシング5年。戦績 アマチュア:6戦5勝1敗 プロ:1戦1敗
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