野津良太

野津良太

2023.07.11

キックボクシングのプロとなった話

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始めましてのブログでキックボクシングのプロになり、初戦ぼろ負けした話を書きましたがその続きを書きたいと思います。

簡単に前回のお話

2016年にキックボクシングジムに入会。

2017年2月にプロデビュー戦。

2回ダウンを取られてボロボロの判定負け。

試合後、凄まじい身体の痛みと記憶障害で2度と試合なんかするものかと誓う私。

までが前回のお話でした。

試合後、すぐに、2戦目のオファーが届いた。

もうやるもんかと思っていたが、それ以上に負けたことが悔しかった。1回勝つまではやろうと何故か考えを改めた私。2戦目に向けて練習を再開した。

相手のことを調べてみたら16歳のデビュー戦だった。俗に言うアマチュアエリート。それを知ってからは終わるまで絶望しかなかった。

プロになるとチケット売りも仕事の１つである。面倒見ていただいている先輩に連れられて、チケットを買っていただける方の酒の席に顔を出します。そこにたまたま居合わせた怖い方。かなり酔っ払っていて10枚買っていただけた。そしてその方は心に残る言葉をいただいた。

絶対相手から目を逸らすな

喧嘩もキックボクシングもそれは一緒だ

この言葉今も心に刻み込んでいる。

数年後、そんな有難いお言葉をくれた方はニュースに出ていたというのは後のお話し。

この言葉から自分を見つめ直してみた。デビュー戦はやったことのないバックブローをしたらバランスを崩してダウンを取られた。ならば、次は練習してないものは絶対やらないと心に誓い試合に臨んだ。

試合当日、KOしようとかダウン取ろうとかは考えず、今できることをやろうと再確認してリングに立つ。

いざ勝負。

ワンツーロー、ワンツーフックロー、相手は重いミドルキックを返してくる。しかし、絶対引かないと決めている私。打たれても打たれてもワンツーロー、ワンツーフックロー。

ついに相手が嫌がり動きが止まった。練習しまくった首相撲からお腹へ膝蹴り、さらに顔が下がったので顔面膝蹴り。

勝負あり。

一度は立ち上がるも力が無い。2度目のダウンを奪い勝利。めちゃくちゃ嬉しいかと思いきや安堵感の方が大きかった。

我に帰りふとリングの外を見渡すと、応援にきてくれたみんなが飛び跳ねて喜んでいる姿が目に入った。

それをみた瞬間嬉しさが込み上げてきて、またやろうと思ってしまい20戦くらいすることになった。

これが私のプロになったきっかけ。

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