佐々木 康博
「マスボクシングとは?スパーリング・試合との違い、練習で一番大切なこと」
こんにちは、大門、新橋店の代表をさせて頂いております佐々木です。
今回は「マスボクシングとは何なのか?」について書いてみたいと思います。

マスボクシングとは、インストラクターやジムによっては「ライトスパーリング」と呼ぶこともあります。
基本的には、実戦を意識しながらパンチを当てないようにして行う練習です。
初心者の方は、まずお互いにパンチが当たらない距離を保ちながら、パンチを出すことをおすすめします。
「もらわない」こと。
そして「当てない」こと。
この2つを意識して、お互いにパートナーを思いやりながら行いましょう。
上級者になってくると、少し意味が変わってきます。
実際にパンチが当たる距離に入り、紙一重のところで寸止めする。
そして、紙一重のところでディフェンスする。
試合をイメージしたマスボクシングを心がけます。
もちろん、間違ってパンチが当たってしまうこともあります。
その時は一言「すみません」と謝る。
逆にパンチをもらってしまった時は、相手を恨むのではなく、
「なぜもらったんだろう?」
と自分で考えて、同じパンチを二度ともらわないようにする。
これもマスボクシングの大事なところだと思います。
そして次に「スパーリング」です。
スパーリングは、ヘッドギアを着用して、ナックル部分の厚いグローブ、一般的には16オンスなどを使って行う実戦練習です。
マスボクシングと違い、パンチを顔面やボディーに向かって実際に当てます。
もちろんダメージを抑えるためにヘッドギアや厚いグローブを使います。
それでも、パンチがまともに当たれば痛いですし、ダメージもあります。
試合前のボクサーは、このような実戦形式のスパーリングをたくさん行います。
では「試合」はどうでしょうか。
プロボクシングの試合では基本的にヘッドギアはありません。
グローブも8オンスなど、スパーリングで使うグローブより薄くなります。
ナックル部分も薄く、パンチのダメージが大きくなります。
場合によっては、顎や鼻、あばら骨などを痛めることもあります。
ヘッドギアがなく、グローブも薄い。
それだけでも、スパーリングとは全く違う「リアルな戦い」になります。
だからこそ、試合のための練習が大切なんです。
試合は相手に勝つため。
そして倒すために戦います。
試合前にマスボクシングだけをやり過ぎてしまうのは、私は少し危険だと思っています。
マスボクシングでは、相手から殺気を感じることはありません。
でも試合では違います。
相手は自分にダメージを与えるためにパンチを打ってきます。
そして自分も相手にパンチを当てなければいけません。
いざ本番になると、想像以上に心拍数が上がります。
焦ります。
頭では分かっていても、体が思うように動かなくなることもあります。
だから試合前のマスボクシングでは、最初にお話ししたように、
「実際にパンチが当たる距離」
を意識してほしいと思います。
そして、試合の緊張感までイメージしてマスボクシングをする。
これが大切です。
スパーリングも同じです。
スパーリングはマスボクシングより実戦に近いですが、試合とはまた違います。
お互いにパンチを打ち抜きにいきますが、厚いグローブを使い、ヘッドギアも着けています。
そのため、8オンスのグローブでヘッドギアなしで行う試合とは、パンチの怖さが違います。
スパーリングでは、
「多少パンチをもらっても打ち返せばいい」
という雑な攻防になってしまうことがあります。
でも実際の試合では、そうはいきません。
だからスパーリングでも、
「もしこれが試合だったら?」
と考えてください。
試合のグローブを想定する。
ヘッドギアがないことをイメージする。
そして、一発一発をもっと大切にする。
練習のための練習ではなく、
「試合のための練習」
を心がけてほしいと思います。
そして、マスボクシングでもスパーリングでも試合でも、一番大切なこと。
それは、
「打たせないこと」
です。
自分を大切にした方が勝ちます。
「打たれても打たれても頑張る!」
というスパーリングは、私はあまりおすすめしません。
トレーナーも、必要であれば止めるべきだと思います。
打たれ続けることに慣れてしまうと、
「打たれ癖」
「負け癖」
がついてしまう可能性があります。
それよりも、
「なぜ今パンチをもらったのか?」
を考える。
基本に戻る。
そして次は同じパンチをもらわないようにする。
こっちの方が大切です。
何回も言いますが、
負けることや、打たれることにも「癖」があります。
逆に、
「勝ち癖」
「倒し癖」
というものもあります。
このあたりについては、また来週お話ししたいと思います。
それではまた!
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この記事を書いた人
佐々木 康博
1983年、青森県大間町出身、浜育ち。 16歳からボクシングを始め、19歳でプロデビュー。 打たれても打ち返す、元A級のじょっぱりボクサー! 現役時はインファイター、引退してからは安全面を考え、アウトボクシングを心掛けている。 独特な方言を交えながら、その人に合ったボクシングを指導します!
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