布施元也
”2番目”の選手
こんにちは!
ファイティングラボ大宮、ファイティングラボ新座AKZAで
勤務しております。布施元也です。
本日は「セコンド」について。
おそらく皆さんが目にされているとしたら選手の試合中やインターバル中、
コーナーで選手に数人の人間がアドバイスを送っているシーンだと思います。
簡単に言ってしまうと「選手のサポート役」ですね。
実際セコンドが選手をリングに送り出すまでどんなことをしているのか、
舞台裏からお話しします!
ちなみにボクシングやk-1、総合格闘技など競技によって違いがありますので
今回は普通の肘打ちありキックボクシングの場合のお話です。
まずは会場入り。観客の入っていないシーンとした会場には緊張感が漂います。
試合順やラウンド数から逆算し、自分が付く選手の大まかな試合時間の予測を
たて、準備に入ります。
まずは「バンテージング」
包帯とテーピングで拳をガッチリと固め、不正がないかチェックを受けます。
それから
ワセリンとタイオイルを選手の体に塗り込み、マッサージを行います。
タイオイルは聞いたことのない方も多いと思います。
湿布を強烈にしたような匂いで、これを体に塗り込むと
体がカーっとしてくるのでウォーミングアップの効率が上がるのと、
キックボクシングでは組んでの膝蹴りもあるので、
ワセリンと塗り込むことにより掴まれにくくなります。
キックボクシングの会場はこのタイオイルのおかげで
独特な匂いになります(笑)。
次はウォーミングアップに入ります。
作戦の再確認をしながら、僕の場合は一度しっかり汗をかくくらい
動いてもらうようにしていますが、
格闘技会場はそうそう広くない事が多いので動けるところを探すのも
一苦労する場合もありますね。
ここで選手によって盛り上げたほうがいい選手や、
落ち着かせた方がいい選手など性格によって気持ちの上げ方を変えたりします。
それからグローブを装着、スタンバイし本番に備えます。
こういったことを進行状況を見ながら選手が万全の状態で試合に臨めるよう、
常に臨機応変で状況判断しながら行っていきます。
ノックアウトが続くと極端に出番が早まってしまうのでかなり焦りますが、
その焦りを選手に伝えずスムーズに試合に送り出すのもセコンドの手腕ですね。
次回は試合中にセコンドがどういう風に動いているかのお話を
させていただこうと思います。
良ければまたお時間のある時に読んでいただけると幸いです!
この記事を書いた人
布施元也
埼玉県内の店舗で勤務しております。 格闘技は生涯スポーツだと考えています! 格闘技が皆さんのライフワークになるよう一生懸命レッスン致します! 一緒にキックボクシング楽しみましょう!
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