同じ白帯の先輩にスパーリングでいつも捕まってやられて嫌になって。それで前のところ辞めたのが数年前。今回は2回目の入会です。
先日、入会された方がそんな事をおっしゃってました。
そんな理由で来なくなる方って意外と多いのかなと考えました。もしそんな事象があちこちで発生してて全国各地の道場で可能性の芽が摘まれてるんだとしたら非常にもったいない。
そんな理由で道場行くのが憂鬱になってる方に是非これを読んで欲しい。
まず先に。当たり前の話ですけどフィジカル先輩は何ひとつ悪くないですからね。当然です。そもそも格闘技ジムって闘うところですから。
そんな場所だと知っておきながら勇気を出して問い合わせしたり見学したり。入会金やら月会費を銀行口座から引き落とされるための手続きをして。って結構な大英断ですよね。では何故そんな断腸の思いで入って来た格闘技ジムを嫌になったからといってアッサリ来なくなるのか。
まずは嫌になる要素って何でしょう?
ズバリ「悔しい、ムカつくから」だと思います。
「いや疲れるからです。」という意見もあるでしょうけど。これは違うと思います。疲れるのは何帯になろうが同じです。入会したばかりの人と慣れてる人の決定的な違いって「悔しいムカつく×疲れる」なのか「楽しい嬉しい×疲れる」なのかの違いなんじゃないかなと考えます。慣れてる多くの方々は、むしろ疲るために行ってるところありますから。いまいち汗かかなかったり息上がらなかったりすると何だか「やった感」がなくて物足りなかったりするもんです。
でも入会したばかりの頃は。負けながら疲れる状態が続く!うまく身体を動かせない!悔しかったりムカついたりオールネガティヴな感情しか湧いてこないもんだから。
そこで短気を起こしてやーめた!ってなってしまうのは本当にもったいないです。絶対すぐには強くならないし、上手くもなりません。今の姿を受け入れた上で長く続けれるためにハードルをグンと下げる事です。
そして上記でも述べたように、大英断して一般の人が仲々手をつけない格闘技を始めようと思ったその裏側には何か「強い理由」があるはずです。見学前の気持ちをもう一度確認してみてください。「こうなりたかったけどダメだった」ではあの時の自分が可哀想すぎます。
俺自身も全てにうんざりして始めたクチなので尚更そう思うんですよね。繰り返しの毎日に生きてる喜びを見出せなくて、ささやかな楽しみって何だろと考えたら喫煙とオナニーしかなかった事に気付いた時は本当に自分が嫌になりました(笑)今思うと暗黒期だったかもしれません。
その時期に柔術始めたんですけど。居たんですよ、白帯のフィジカル先輩が。八田さん。(ストライプルオハナの八田亮選手ではない)入会当初は早めに道場行ってたんですけど八田さんも早めに来てて、皆さんが揃うまでずっとスパーリングの相手させられるわけですよ。で練習始まる頃にはズタボロで。
入会から1ヶ月も経たない内にすげー嫌になりました。
でも俺は辞める選択をしませんでした。あの日々に戻ってたまるか!と。もうこれを逃したらチャンスはありませんから。そこで俺はある行動に出ました。
道場に遅く行くようになった。
打倒・八田さんを掲げてフィジカル鍛えたり、技覚えたり、とかではなく。なるべく避けた(笑)実に情けないんですけど。早めに駅に着いてしまった時なんかは公園で缶コーヒー飲みながら時間潰してましたし。
良いと思うんですよね。続けるためなら嫌な事からは回避しても。厳しい相手とスパーするとか、打ち込みやったり、フィジカル鍛えたりは柔術の魔法にかけられたあとからでも充分。
これは始めてから気付いた事ですけど柔術は長期戦だと思ってます。例えはかなり大きくなりますが徳川家康とか凄いですよ。武田信玄から逃げながらウンコ漏らしたらしいんですけど、それから31年後に江戸幕府を開きますから。
なので今一度問います。何故、敢えて格闘技ジムを選んだのかその理由を考えてみてください。自分を救えるのは自分だけです。
ちなみに先輩八田さんは俺が青帯になる前には来なくなりました。
来なくなるまで待とうホトトギス。
この記事を書いた人
岡市 尚士
ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。
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