一般層には意味不明なタイトルでも、格闘技愛好家の方々からは思われても仕方ない、このやっちまった感。
某名著を露骨に意識したタイトルを投稿2回目にして付けてしまうほど早くも枯渇しちゃってます。
初投稿である前回。書きたい事全部出しきってしまったんですが、息切れがこれほど長引くとは思ってませんでした。
なので、すいません開き直って書かせていただきます。
「パスガードがいかに難しいか」ってテーマ。寝技に興味がない層にはどうでもいいですよね。
そして地球上全ての層にはもっとどうでもいい「私の少年時代」
本日は、このどうでもいい2つをコラボした内容でお送りいたしますので他にやる事ある方はご遠慮願います。年度末ですし。
スクロールありがとうございます。
そもそもパスガードって何?って話なんですけど。
簡単にいうと『倒れてる人の脚をどける行為』
JBJJF公式ルールに則って正確に説明すると『上になっている競技者が、下になっている競技者のガードまたはハーフガード・・・云々』と続くんですが競技やらない方にはどうでもいい内容なので省きます。
とにかく『倒れてる人の脚をどける行為』
これがかなり難しい!
でも、この行為の難しさって文章では仲々伝わりづらいかもしれません。
なぜかというと実際に人を本気で襲ってみないとその難しさがわからないからです。
でも実際に人を本気で襲った事のある人って仲々いないですよね。仮にいてもあんまり他人に言わないですよね(笑)
そこで僕の少年時代の話につながるんですけど。
ウチには2つ下の弟と、3つ下の妹がおりまして。全員小学生からレスリングを始めました。土日に行われる練習では弟も妹も真面目にやっておりました。
でも僕は出来れば毎日やりたい。プロレスを。レスリングではなく。そう僕の中では全ての物事の上位にプロレスがあり、あくまでもレスリングはそのための下地作りと捉えておりました。
兄弟の中で僕だけが熱狂的なプロレス信者でした。弟も好きっちゃ好きだけど僕ほどではない。それでも割と協力的で。ほぼ毎日、弟と仏壇の前で布団を敷いて自主練を行っておりました。
でもそんな弟もいつもベストコンディションとは限らず。風邪を引く事もあります。
そんな時は代役・妹。
いや父さんでも良いんですけど小学生と大人ですから。ヤマハブラザーズとエルヒガンテくらいサイズが違うので技のカタチにハマり難いんですよね。
なので妹。
でも困った事に嫌がるわけですよ。弟と違って全く協力的ではない。むしろ全力で拒否。
そんな嫌がる妹を無理矢理仏の間に引っ張ってきてタックルで倒して技かけようと思っても、こっちに脚バタバタさせて抵抗しやがる。
そのバタバタする脚を掴んで、どけようとしても方位磁針みたく脚が俺を向いてくる!
妹を軸に円周に走れど走れど、脚バタバタはいつまでもついてくる。
首や腕がダメなら脚だ。
でも簡単そうなアキレス腱固めですら仲々取れない。
ましてや逆エビ固めとか足4の字。インディアンデスロックなんか絶対ムリで。
小学5年生の俺が小学2年生の妹相手に何も出来ない。。なんてこった。
そんな調子で弟が出来ない時はたびたび妹を引っ張り出してたんですけど
結局、たったの一度も技が成功しないまま。俺は中学生になりました。
自主練もやらなくなり。
思春期を迎え。
やがて大人になり。
ある程度の酸いも甘いも経験した僕はブラジリアン柔術を始めました。
そんなある日。
点と点が繋がりました。
あの当時、俺が妹にやろうとしてた行為ってパスガードっていう名前が付いてたのか!
という事が解ったんですね。
11歳⇨28歳
17年の時空を超えて目からウロコでした。
あの頃の記憶が甦りました。パスガード原風景。
ついでに、当時の妹が僕に対処するために取った方法ってオープンガードに分類される。という事も解りました。ただ脚バタバタさせてるだけなのに全然パス出来なかったんだよなあ。もちろん今なら妹を速攻パス出来ると思います(笑)
しれっと説明してきましたが兄弟内での暴君ぶりがディスられないか少し不安です。でも大丈夫。中学になってからは兄弟間で少し距離あけて。むしろほとんど口利かなくなりましたから(笑)その後、幾多の紆余曲折を経て今はごく一般的な兄弟関係に戻ってますから今度こそ大丈夫です。
そんなプチ暴露をしてまでお送りした今回。パスガードがいかに難しいかが伝わったのであれば幸いです(笑)
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
この記事を書いた人
岡市 尚士
ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。
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