漆原季亮

漆原季亮

2017.09.14

ストレートの際の、前足の使い方。

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今回もストレートの説明です。


前回は主にストレートを打つ際の後ろ足に注目しつつ、前足は推進力を止め、発生させた慣性のエネルギーを上半身に伝える壁の役割があるという点についても軽く触れました。
今回のブログではこの壁の役割を更に詳しく見て行きつつ、前足はただ壁として上半身への伝達機能を果たすだけでなく、推進力を増大させる加速装置である点にも注目していきたいと思います。

先ずは全体を通した打ち方の復習です。
先ずは後ろ足で床を蹴って慣性発生。この時に後ろ足は内側に捻り(内旋)骨盤を回旋しやすくする。加えて、床をしっかり蹴り込み(膝関節、股関節を伸展)骨盤を前に押し出す力を発生させるという話をしました。
ここでしっかり骨盤を回旋させることで生み出した力を上半身に伝える際に重要になってくるのが、前脚の壁です。前脚が安定していないと、そこで力が分散し、上半身に伝える力がロスしてしまいます。

では、安定していない状態とはどういう状態でしょう?
簡単に言うと、膝、もしくはつま先が外を向いている状態です。
回旋の力を止める壁がしっかり出来ていないと、回旋の力を受け止めきれず、前脚のつま先や膝が外側に向いてしまいます。
この壁を意識する際、ポイントが二つあります。

一つ目は、足の裏の親指側(内側)に体重をかけることです。
足の裏の小指側(外側)に体重がかかっていると、力を受け止めきれず、膝が外側に向いてしまいます。その場合、だいたい足の裏の内側が浮いているので分かりやすいです。この状態は力がロスしているだけでなく、バランスも悪くなり次の攻撃やディフェンスが安定して行えませんまた、膝に余計なストレスもかかってしまうので、絶対にお勧め出来ません。

二つ目は、前足の股関節を内旋(内側回し)する力をかけることです。そうすれば、膝が外側に向くことは先ずないでしょう。
前足の股関節を内旋させる力を上手に使えると、壁としての役割だけでなく、骨盤回旋を補助し力を上乗せすることが出来ます。
しかし、この身体の使い方は難しく、注意点もあります。しっかり前足で床を踏み、足の裏と床が接着出来ていないと、今度は足の裏や膝が内側に向いてしまうのです。こうなるとローのカットがやりにくくなってしまいます。加えて、力の上乗せは足が固定されていることにより、足の代わりに骨盤がより回転することで起こっているので、足が動いてしまっては力の上乗せも出来ません。なので、足の裏がしっかり床に接着し、固定するよう意識する必要があります。

わりと良い感じに上記二つのポイントを安定させるイメージとして、前足の土踏まずに体重をかけつつ、前足の鼠蹊部で薄い紙をしっかりと挟むような感覚でやると良い思います。加えて、余裕があれば更に前足の内旋の力を強調し、骨盤の回旋を増強してみると良いかと思います。

◇壁を間違って意識した際に起こる弊害。
ここまでで前足の壁の使い方と大切さを説明しました。
しかし、中には、前足が壁の役割をすることは知っているが、間違った壁を作ってしまい、推進力を殺してしまっている場合もあります。
それは、壁を作ろうと前脚に力を入れすぎ、前足の膝を伸展することです。この状態は前脚が棒になり推進力が殺されてしまいます。また骨盤から軸が後ろにいってしまいリーチがなくなり、それを補うため前脚の股関節が屈曲、軸が前のめりに倒れてしまう場合がほとんどです。
この場合、だいたい前足への荷重は踵にかかっているのが特徴です。
※かかとに体重をかけること自体は悪いことではありません。問題は前に行く推進力を殺していることです。
前に進む推進力を上手に利用するためには、前脚の膝を柔らかく使い、前脚の膝がやや曲がった状態でパンチを打つと良いでしょう。

先ずは推進力を殺す壁は作らず、回旋を止める為の壁に意識を集中させてストレートを練習してみて下さい!

余談ですが、例外として、同じように前脚の伸展、軸の前傾をしつつ、それによりパンチのリーチを伸ばす場合もあります。違いは前脚に対する骨盤の位置です。骨盤が前脚より後ろにあって膝の伸展が起これば骨盤が後ろに下がってしまいリーチが短くなる。骨盤が前脚の上に乗っていると骨盤は押し戻されず、身体の前傾した分だけ推進力、リーチ共に伸びます。しかしその打ち方はバランスを犠牲にしており、基本の打ち方ではないので、先ずは基本をある程度理解、習得した上で応用の練習をしてみましょう!

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この記事を書いた人

漆原季亮

漆原季亮

生年月日・・・1989/3/2 出身地・・・東京 格闘技の経歴、戦績、タイトル・・・ 少林寺拳法4年、キックボクシング5年。戦績 アマチュア:6戦5勝1敗 プロ:1戦1敗

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