漆原季亮

漆原季亮

2017.08.17

パンチ≒投球動作

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格闘技のパンチやキックを練習する際、フォーム、身体の使い方の意識が大切です。フォームを修正する為にシャドーを行うのですが、その運動力学はボールの投球動作と類似点が多くあります。

大雑把に書くと、
推進力(床の蹴りによる重心移動)➡︎押し出し(骨盤や胸椎の回旋など)➡︎投球
となります。

右手でボール投げの場合は、左足を上げつつ身体の溜めを作り(格闘技の場合は相手に察知されるので基本はしませんが、ワンツーの際ジャブを大きく打ったりするなどで作る時もあります)、①右足で床を蹴り推進力を生み出し、②左足でブレーキをかけることで推進力の慣性を骨盤の回旋に変換し、③遅れて、脊柱の一本一本がついてきて、④肩、肘、最後にボールを持った掌が発射されます。
推進力の後、前進を鞭のように使いうねらせるイメージですね。

筋肉には伸張反射といい、急激に引き延ばされた際、短縮しようとして瞬間的に高い力を発揮する性質があり、運動のシーンでは良く見られます。
(実際は歩いている際や階段の昇り降りでも行われているのですが……)

ボールの投球はまさにその性質を最大限に利用しており、瞬間的に爆発的な力を発揮するのに適しています。

格闘技のストレートを打つ動作も概ね同じメカニズムです。
しかし、この動作をそのまま行うと、流石にモーションが大きく、相手に察知され避けられたり、隙が出来てしまいます。

格闘技の右ストレートの場合(あくまで私が基本としている)の打ち方は、溜めは作らず①右足で床を蹴り推進力、②左足の股関節の上に軸を乗せ骨盤を水平に回旋(右股関節は内旋させ、膝、爪先は相手方向に向けておく)、③腕が発射
という順番になります。

投球に比べ、シンプルになりました。
シンプルにし、伸張反射をする為に筋肉をストレッチさせる場面をなるべく抑え、モーションをなるべく少なくするようにしています。
この打ち方でも全身の連動がしっかり行われていれば高い火力は期待出来ます。

一方、格闘家でも、伸張反射を極力意識し、高い火力が発揮される打ち方を基本としている場合があります。
その場合、
②の骨盤回旋の際、脊柱ちゅうに対し骨盤を先行させることで脊柱の回旋(うねり)を加え、腹斜の伸張反射を起こす場合や、③で腕が発射される前にフックのように脇を広げることで大胸筋の伸張反射をいれる場合があります。

また、投擲動作とまるきり同じ身体の使い方でこめかみ辺りを狙う場合もあります。

先ずは隙の少ないフォームをお勧めしますが、自分の体格やスタイル、相手やその場の状況に合わせ使い分けたりするといいでしょう。

また、パンチの際の体軸を置く位置も上記では股関節の上、と書きましたが、これも人や状況により、中心から動かない場合と、股関節の上に乗せる場合があります。

解剖学的に見れば、もっとも骨盤の回旋の可動域が広いのは股関節の上で、この方がパンチも伸びます。しかし、元のニュートラルの構えに戻りが早いのは中心軸で打つ場合で、どちらもメリットデメリットがあります。

要は、人により武道や格闘技により、色々な身体の使い方があるので、色々やってみましょうということですね。解剖生理運動を勉強してると、自分の中で理論の構築がしやすいと思います。

次のブログでは軸の置く場所の説明や、股関節の回旋を意識した場合の下半身の使い方(軸足の意識、蹴り足の動作)などを書こっかなと思っています!

しかし、前回そう言ってて今違うことを書いているので、また違うブログになるかもしれません汗

 

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この記事を書いた人

漆原季亮

漆原季亮

生年月日・・・1989/3/2 出身地・・・東京 格闘技の経歴、戦績、タイトル・・・ 少林寺拳法4年、キックボクシング5年。戦績 アマチュア:6戦5勝1敗 プロ:1戦1敗

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