岡市 尚士
2007年の岡市尚士
ふざけたタイトルを基に泥酔した勢いで書いてみた駄文です。超個人的な内容です。あしからず。
2007年。
柔術を始める前年。
最悪な一年でした。
バンドやってまして。うすうす悟り始めた頃です。「ずっと売れないまま終わる」と。俺のアイデンティティは崩壊しつつありました。岩手から上京して8年ずっと世間に寄り添って曲作り続けてきたのに。決定打はこの年リリースしたセカンドアルバムのタイトル。事務所にダッセー名前付けられて完全に崩壊しました。
毒にも薬にも金にもなんねー音楽はクソ。残念ながら俺らはクソなんだと。今まで積み上げた活動を呪いました。それでもライブに来てくれるお客さんは結構いる。それは本当にありがたい。でもお客さんごめんなさい。俺は自分の気持ちに嘘はつけません。
売れるなら売れる!好きな事やるなら売れなくても良いから好きな事やる!そのどちらでもないのはクソ。
「人生はギャンブルだ」というけれど、この賭けハズレだったな。つーかよく当たると思い込んで田舎から乗り込んで来たよなあ。相当痛いな。本当に色んなもの犠牲にしたし時間も失ったなあ。8年だもんな。参ったな。
生活は荒ました。
割と下戸だったのに頻繁に飲みに行くようになったり。居酒屋のトイレで酩酊してオシッコしてると無駄に気が大きくなって何だか無敵な気がしてみたり。つまらない事で喧嘩して警察呼ばれたり。とにかく何か探して何かを求めて毎晩フラフラしてました。そんなクソみたいな生活のままクソみたいな新年を迎え。2008年になってもなお変わらずクソでした。
もう限界でした。
そんな時です。友人にもらった券でタダで観に行った戦極。さいたまスーパーアリーナ。
ここです。人生のうち滅多に訪れない決定的瞬間。北岡さんが足関秒殺で勝ち。それは天から降ってきました。
帰りの埼京線ではスイッチ入ってましたね。
そして翌日、コールセンターのバイト帰り。新宿駅南口のファーストキッチンの交差点あたりで同僚の哲郎に言っちゃった。
「俺、柔術やってみっかな」って。
最悪だった2007年から10年。
柔術は期待以上のところまで俺を救ってくれました。
追い込み過ぎて嫌いになりそうな時もあるけど、それも好き過ぎるが故。
毎日、洗濯して乾いた道着を畳んでる時とても穏やかな気持ちになるんですが同時にササクレだらけだったこの頃を微笑ましく思い出します。
哲郎!
俺、柔術やって良かったよ!
あとがき
当時は相当悩まされたバンド。今となってはかけがえのない最高の思い出で。作ってきた曲達も俺にとってはどれも可愛い子供達です。
そして夢を追って田舎から上京して限界を迎えるまで捧げ続けたという経験は今となっては素晴らしい財産です。
この記事を書いた人
岡市 尚士
ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。
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