最初は気軽に始めた格闘技でも。慣れてくると遭遇する、きっとどこの道場でもあるであろう光景。
先輩からの悪魔の囁き。
「そろそろ試合とかどうですか」
はい!ストップ!これから言う事をよく覚えておいてください。
・その先輩に気を遣い過ぎる必要はない。
・そして試合に出なかった事で先輩は失望したりとかしません。
・一瞬ガッカリしてる風に見えても、先輩そこまで深く考えてませんから。
・ノリ悪いな。みたいな空気流れても今だけです。
なので思い悩まないでOKです!試合なんか出なくても良いです。
私なんか柔術始めた段階で試合出る気一切ありませんでした。
理由は簡単です!
試合はしんどいから。
小中高レスリングをやっていて既に試合経験豊富だったため知っていたんですね。試合はしんどいという事を。
しかし始めてから4ヶ月位で試しに出てみたんですよ。柔術の試合。競技が違うのでレスリングとは違った感触が得られるかもしれないと。
結果、やっぱしんどかった(笑)
この日3試合やったきりで。その後一度も大会に出る事なく。しばらくして青帯になりました。少し柔術にも慣れてきて、しょっちゅう仲間の試合を観に行くようになったり、スタッフやったりと会場に行く回数は増えました。でも自分は出ませんでした。何故か。多分得意になってきたが故に反対に負けるのが恐くなってきたんだと思います。それでも勇気を振り絞って2大会だけ出ました。何も考えずに出た白帯の時と違って何日も前から緊張しっ放しで大会前夜なんか寝ながら頭の中でシュミレーションしてたら三角絞めの手順が解らなくなってパニックになったり(笑)結局、青帯の時出たのはその2大会(計4試合)だけ。それからまもなくして私は10年住んだ東京を離れ故郷の岩手県に帰りました。
その後1年経たずして東日本大震災の被害に見舞われました。震災の詳細は割愛します。山火事と遺体収容が少し落ち着いてきて、仲々見つからなくなってきた遺体を捜して瓦礫の中を歩くという作業に移行していった頃です。結局見つからず1日ただ歩いてただけという日も珍しくありません。そうなると物思いにふける時間も増えるもので。色々考えるものです。ふと思いました。もう柔術出来ないのかなと。なんやかんやで最高の思い出だったなと。でも試合の思い出といったら誰かを応援してる場面だけ。なんだか悲しくなりました。こんな風になるなら試合たくさん出ておけば良かった。負けても負けても試合があるとエントリーして帰り道気分良さそうに缶ビール飲んでた先輩カッコ良かったな。何かにつけ理由をつけて仲々出ようとしなかった事をすげー後悔しました。
いつか柔術も出来るようになって、そして試合にも出れる余裕が出たら、とにかく出まくろう。
それから少し経ってからです。戸井田先生から連絡があったのは。家も何もかも全部流されて丸腰状態になった今思う事こそ嘘偽りない本当の自分だと考えました。ここで素直にならないと一生後悔すると思い。再び上京しました。
震災前はたった7試合しかしてなかったのが再上京してから5年間で79試合もしました。前と合わせて86試合。ここまで来たら目指せ100です。たまに疲れて試合の事考えるのが億劫になったりする事もありますけど。当時のこと思い出すと、やはり定期的に出ずにはいられないです。
、、、と。最初は反対の意見を述べておいてから核心に切り込む手法で、試合へのモチベーションが掻き立てられるような文章になるよう、細工したようになってるかもしれませんが(笑)本当に試合出場を誘発してるわけじゃないですからね!試合なんか出なくても良いんですよ。
もし仮に道場で勧誘してる私を見てもスルーしてください。ぶっちゃけ結構勧誘してますから(笑)軽く受け流してください(>人<;)
この記事を書いた人
岡市 尚士
ブラジリアン柔術黒帯。第17回茶帯全日本ブラジリアン選手権大会優勝。茶帯全日本マスターズ選手権優勝、茶帯全日本ライトフェザー級2位、JBJJF全日本マスターズ選手権マスター1紫帯ライトフェザー級優勝、全日本コンバットレスリング選手権大会/58キロ級3位、レスリング岩手県高総体/52キロ級準優勝、レスリング岩手県民体/56キロ級準優勝、レスリングジュニアオリンピックカップ/48キロ級3位と多彩な実績を持つ。
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